要約 「北海83号」は、国際共同研究により育成した単胚・二倍体一代雑種で、そう根病および褐斑病に対する複合抵抗性を有し、また、健全ほ場において「シュベルト」より糖量が高く、高品質である。 キーワード て...
春まき小麦のデオキシニバレノール(DON)汚染低減に向けた当面の総合的対策
要約 DON汚染低減のためには抵抗性品種の利用と早期播種が有効である。また、薬剤散布は開花始から1週間間隔での4回散布が有効である。粒厚選別、比重選別は製品中のDON汚染を低減する。 キーワード 春まき小麦、...
良質・良食味で病害虫複合抵抗性の水稲新品種「むさしの1号」、「むさしの2号」
要約 水稲「むさしの1号」、「むさしの2号」は「コシヒカリ」並の良食味で縞葉枯病、ツマグロヨコバイ抵抗性をもち、いもち病にも強い病害虫複合抵抗性を兼ね備えた品種である。外観品質も優れ、また、耐倒伏性は...
ジャガイモ疫病菌の系統変動による圃場抵抗性品種「マチルダ」の早期発病
要約 ばれいしょの疫病圃場抵抗性強品種の「マチルダ」は、導入(1993年)当初と比較して発病時期が早まった。これには、「マチルダ」に対する病原力が強い疫病菌のA系統が1990年代後半に北海道で優占するように...
要約 迅速、省力、省スペースで周年実施可能なテンサイ根腐病に対する室内抵抗性検定法を開発した。植物体を試験管に播種し人工気象室内で56日間育生し、フスマ培地で培養した根腐病菌を接種することにより、抵抗...
要約 「久留米素材2号」は、イチゴ炭そ病に対して、抵抗性品種の「宝交早生」、「Dover」と同程度以上の強度抵抗性を有し、炭そ病抵抗性品種育成の交配親として利用できる。 キーワード イチゴ、中間母本、炭そ...
要約 イネ由来キチナーゼ遺伝子(EN4-RCC2)をアグロバクテリウム法でナスに導入し、キチナーゼ活性の高い形質転換体を選抜する。そして、うどんこ病抵抗性検定を行うと、うどんこ病抵抗性を持つナス形質転換体が選...
TAS(三重抗体)-ELISA法を用いたレタスビッグベインウイルスの検出法
要約 レタスビッグベインウイルス(LBVV)をLBVVとタバコわい化ウイルス(TSV)に対する2種類の抗体を用い、TAS-ELISA法によって検出することができる。この方法で病徴が発現する前に、感染したレタス葉からLBVVを検...
要約 ヒラナスプロトプラストの細胞選抜再生系統は、青枯病の発病を遅延する抵抗性を示す。青枯病菌の培養ろ液を選抜物質に用いた場合に得られる系統の自殖第一代の中から、罹病性品種(筑陽)を接ぎ木しても青枯...
ナバナの根こぶ病抵抗性育種素材として有望なルタバガ「WYE」
要約 福岡県築上地域で発生しているナバナ根こぶ病のレースは1である。Brassica napus L.に属する作物の中でナバナやナタネにはレース1に対する抵抗性はないが、ルタバガ「WYE」に強度の抵抗性がある。福岡県農業...
ワタアブラムシの種内系統の ITS2 領域を用いた類縁関係の解析
要約 多くの系統に分化しているワタアブラムシのクローンの類縁関係をリボゾーム DNA ITS2 領域の塩基配列に基づいて推定した結果、寄主選好性と関連の深い4つのグループに分かれることが明らかとなった。 背景...
要約 チャ200品種・系統の炭疸病抵抗性を検定評価した。このうち、22品種・系統については全く発病が認められず、育種素材として活用できる。宮崎県総合農業試験場・茶業支場・育種科 背景・ねらい 炭疸病Colleto...
要約 穂いもち圃場抵抗性遺伝子Pb1の穂いもち防除効果を準同質遺伝子系統を用いて検定した。穂いもち多発条件下でのPb1の発病もみ率低減効果は、防除価で表した場合、93.1と高い。Pb1をもつ系統は、もたない系統...
水田裏作ハクサイでの根こぶ病罹病性品種の菌密度に応じた防除対策
要約 水田裏作のハクサイ根こぶ病対策は、石灰窒素施用を基本に、菌密度が6×103 個/g土以下では育苗用土に炭酸カルシウム9%を添加した苗の利用が、6×104 ~6×105 個/g土は薬剤処理と石灰資材の局所施用をさらに追...
要約 市販F1品種にはキャベツバーティシリウム萎凋病に対し、激発圃場でも被害を回避できる強い抵抗性を有する品種が存在する。固定品種の抵抗性検定結果との比較により、今後の抵抗性育種の可能性が示唆された。...
要約 抑制トマトの直播栽培法は、慣行のポット育苗による移植栽培法に比べて、播種から定植までの作業時間が半分以下に省力化でき、収量も約20%増加する。この栽培法では、テープシーダーを用いて1粒播きし、出芽...
ツマグロヨコバイ耐虫性を持つ水稲良食味複合抵抗性品種「大地の風」
要約 水稲「大地の風」は、多系交配によってツマグロヨコバイ耐虫性、縞葉枯病抵抗性、穂いもち抵抗性を導入した中生の複合抵抗性品種である。良質、多収に加え、炊飯米は粘りがあり極く良食味である。また、太茎...
要約 圃場において根雪前に人工接種を行い、越冬後にアルファルファの萌芽期と草勢を評価することにより、雪腐黒色小粒菌核病に対する抵抗性検定が行える。抵抗性の品種間差異は大きい。 背景・ねらい 北海道の多...
要約 イネ系統「中部32号」の葉いもち圃場抵抗性には、作用力の強い1個の優性遺伝子が関与している。その遺伝子は第11染色体のDNAマーカーC1172近傍に座乗している。 背景・ねらい 農薬使用量軽減のため、イネの...
要約 オオムギ斑葉病菌(Pyrenophora graminea)に対して、二条大麦の品種間で抵抗性に大きな差が認められ、「きぬゆたか」は抵抗性が高く、「にらさき二条」は低い。福岡県農業総合試験場・病害虫部・普通作病害...