中国雲南・ベトナム稲遺伝資源におけるいもち病圃場抵抗性育種母本の選定
要約 中国雲南・ベトナム稲品種546品種についていもち病圃場抵抗性を検定した結果、雲南品種14品種は葉及び穂いもち抵抗性が“極強”以上、ベトナム品種60品種は葉いもち抵抗性が“極強”以上と判定され、これら品種...
耐冷性・耐病性に優れる良質良食味水稲新品種候補「岩手68号」の育成
要約 「岩手68号」は「あきたこまち」熟期よりやや遅い‘中生の中’の粳米系統である。耐冷性‘極強’、穂いもち圃場抵抗性‘強’で、強稈、多収、品質・食味は「あきたこまち」並に優れることから、岩手県の奨励品種に...
要約 西日本においても、葉かび病抵抗性遺伝子Cf-4 を持つ品種に感染するトマト葉かび病菌(Fulvia fulva)の4種のレース(レース4、レース4.11、レース2.4、レース2.4.11)が発生している。レース4、レース4.11...
ワタアブラムシにピリミカーブ抵抗性をもたらす突然変異の発見と検出法
要約 ワタアブラムシのアセチルコリンエステラーゼ遺伝子上に2カ所の点突然変異を発見した。一方はピリミカーブ剤抵抗性の主要因、他方は有機リン剤抵抗性の一要因であることが予想される。ピリミカーブ抵抗性...
「ハナエチゼン」のいもち病真性抵抗性同質遺伝子系統「越南IL1、2、3、4号」
要約 「越南IL1号~4号」は水稲「ハナエチゼン」にそれぞれいもち病真性抵抗性遺伝子Pik、Pita、Pita-2、Piz-tを戻し交配により組み込んだ同質遺伝子系統である。 キーワード 水稲、...
要約 8種類のイネいもち病真性抵抗性遺伝子Piz、Piz-t、Pit、Pik、Pik-m、Pita、Pita-2、Pib近傍に構築したSNP判別PCRマーカーを利用することにより、...
クワシロカイガラムシ抵抗性遺伝子MSR-1を識別するアレル特異性の高いe-RAPD
要約 開発したe-RAPDにより、クワシロカイガラムシ抵抗性チャ品種‘さやまかおり’に由来する抵抗性遺伝子MSR-1の有無を識別することができる。当DNAマーカーはアレル特異性が極めて高く、‘さやまかおり’後代の集団...
クワシロカイガラムシ抵抗性のDNAマーカー選抜可能な茶中間母本候補2系統
要約 ‘KM8’および‘KM62’は‘さやまかおり’由来のクワシロカイガラムシ抵抗性遺伝子MSR-1を有し、これに連鎖するDNAマーカーにより後代の選抜が可能である。また炭疽病、輪斑病にも抵抗性であり、耐病虫性の交配母...
DNAマーカーによる水稲品種「コシヒカリ富山BI」の品種識別
要約 いもち病抵抗性を備えた富山県育成の「コシヒカリ富山BL1号~6号」について、いもち病抵抗性遺伝子の近傍にあるDNAマーカーを利用することで正確かつ短時間で品種を識別することが可能である。 キーワード...
要約 「越南IL6号」は水稲「コシヒカリ」にいもち病真性抵抗性遺伝子Pitaを戻し交配により組み込んだ同質遺伝子系統である。この系統を混合栽培することにより、いもち病の発生を抑制することができる。 ...
イネのツマグロヨコバイ抵抗性準同質遺伝子系統のツマグロヨコバイ密度抑制効果
要約 イネのツマグロヨコバイ抵抗性中間母本・育成系統に対する本種の加害性は地域個体群間で異なるが、ツマグロヨコバイ抵抗性準同質遺伝子系統は圃場における本種の生息密度を低く抑える。 キーワード イネ、ツ...
要約 水稲「ちゅらひかり」は、「ひとめぼれ」熟期の中生の晩に属する粳種である。いもち病、特に穂いもちに強いため、減農薬栽培が可能である。良食味で耐倒伏性、耐冷性が強く、収量性はやや多収である。沖縄県...
合成ピレスロイド抵抗性ワタアブラムシはPCR-RFLP法で判別できる
要約 合成ピレスロイド殺虫剤に抵抗性を発達させたワタアブラムシには、神経伝達に関与するナトリウムチャンネル遺伝子に点突然変異があることが分かった。この変異を利用し、合成ピレスロイド抵抗性個体をPCR-RF...
要約 戻し交雑法を活用して育成した「コシヒカリ富山BL1~6号」は、それぞれ異なるいもち病真性抵抗性遺伝子(Piz-t、Pita-2・Pii、Pib、Pik-p、Pik-m、Piz・Pia)を保有するコシヒカリの同質遺伝子系統である。...
良質・良食味で病害虫複合抵抗性の水稲新品種「むさしの1号」、「むさしの2号」
要約 水稲「むさしの1号」、「むさしの2号」は「コシヒカリ」並の良食味で縞葉枯病、ツマグロヨコバイ抵抗性をもち、いもち病にも強い病害虫複合抵抗性を兼ね備えた品種である。外観品質も優れ、また、耐倒伏性は...
いもち病抵抗性同質遺伝子系統 「コシヒカリ新潟BL1〜8号」
要約 「コシヒカリ新潟BL1~8号」は連続戻し交配によりいもち病真性抵抗性遺伝子Pia、Pii、Pita-2、Piz、Pik、Pik-m、Piz-t、Pibを持たせた、「コシヒカリ」のいもち病抵抗性同質遺伝子系統である。 キーワー...
要約 アブラナ科野菜由来のディフェンシン遺伝子およびその改変遺伝子を各々導入した組換えイネは、白葉枯病菌といもち病菌に対して複合病害抵抗性を示し、いもち病菌の各種レースに対しても非特異的である。複合...
要約 水稲「クサノホシ」は、晩生・強稈で茎葉及び子実収量の高い稲発酵粗飼料に向いた品種である。いもち病、縞葉枯病及び白葉枯病に対して複合抵抗性を示し、乾田直播栽培にも適する。 キーワード 水稲、クサノ...
要約 穂いもち圃場抵抗性遺伝子Pb1の穂いもち防除効果を準同質遺伝子系統を用いて検定した。穂いもち多発条件下でのPb1の発病もみ率低減効果は、防除価で表した場合、93.1と高い。Pb1をもつ系統は、もたない系統...
要約 イネ系統「中部32号」の葉いもち圃場抵抗性には、作用力の強い1個の優性遺伝子が関与している。その遺伝子は第11染色体のDNAマーカーC1172近傍に座乗している。 背景・ねらい 農薬使用量軽減のため、イネの...