要約 深さ1mの土層の観測データの熱収支と水収支の解析により、これまで自動計測が困難だった土壌凍結が発達したときの融雪水の凍土への浸透量が日単位で計算できる。土壌凍結深が0.4m程度の場合、融雪期には融雪...
ムギヒゲナガアブラムシは天敵寄生蜂ギフアブラバチの代替寄主として利用できる
要約 ギフアブラバチはムギヒゲナガアブラムシに寄生して正常に発育し、羽化した成虫は野菜害虫のジャガイモヒゲナガアブラムシやモモアカアブラムシに寄生する。ムギヒゲナガアブラムシはギフアブラバチのバンカ...
不耕起播種大豆に対する化成肥料の基肥施用による株数の減少と減収
要約 水田転換畑の大豆不耕起栽培では苗立ち不良が生じやすいが、これに加えて化成肥料の播種時施用は苗立ち不良や立ち枯れの発生を助長し、立毛数の減少による減収を生じることが多い。そのため関東地域の大豆不...
要約 育苗箱全量施肥法において従来困難とされた多量施用(約1,500g/箱)が肥料位置を床土上から床土下に変えることで可能となる。これにより疎植栽培(条間30cm×株間30cm、移植箱数9~10箱/10a)に必要な窒素量...
要約
「まりひめ」は「章姫」と「さちのか」の交配実生から選抜・育成した促成栽培向けの新品種で、上物率が高く、糖度(Brix)9以上で安定して高い。また、「さちのか」と比較して、収...
要約
万願寺トウガラシの青枯病発生施設では、クロルピクリン消毒した施設土壌を培地とし、ポリエチレンシートを用いた簡易な隔離床栽培を行うことにより、青枯病の発生とそれに伴う減収...
50℃の温水点滴処理はニホンナシとリンゴの白紋羽病防除に有効である
要約 白紋羽病罹病樹を中心とした半径1mあるいは2m四方の範囲に50℃の温水を地表面から点滴することにより、ニホンナシ、リンゴの根部に寄生した白紋羽病菌が消失あるいは減少し、治療効果が得られる。 キーワー...
要約 トルコギキョウのウイルス病対策マニュアルを活用することで長野県内に発生しているトルコギキョウの主要なウイルス病害が防除できる。 キーワード トルコギキョウ、ウイルス病、防除マニュアル 背景・ねら...
メトミノストロビン剤と、亜リン酸液肥またはケイ酸資材との併用による褐色米防除効果
要約 メトミノストロビン粒剤の出穂20日前施用と亜リン酸液肥の出穂10日後施用は Curvularia 菌、Alternaria 菌による褐色米の発生を、同じくメトミノストロビン粒剤施用とケイ酸資材の最高分けつ期施用は Altern...
セルリーのチューブかん水栽培における減化学農薬・減化学肥料栽培技術
要約 チューブかん水の導入および適切な薬剤選択と適期防除により、斑点病と軟腐病を慣行よりも少ない薬剤使用回数で防除できる。また、土壌診断に基づく窒素施肥対応により総窒素施用量の適正化が図られ、化学肥...
要約 北海道におけるチンゲンサイの適正な総窒素施用量はハウス・露地栽培とも15kg/10aである。化学合成農薬の使用回数は、生物農薬等を利用して、ハウス栽培では現行基準どおりでよく、露地栽培では殺菌剤が4回...
要約 2畦用畦立マルチャを基軸にトラクタバッテリ電源を利用した作業機を組み合わせることにより、焼酎原料用サツマイモの植付前作業の作業可能面積は約2倍に拡大できる。加えて、燃料費、労賃削減と、資材の畦内...
緩効性肥料と生分解性マルチと一工程収穫機を用いたサトイモ省力栽培
要約 緩効性肥料による全量基肥施肥と生分解性マルチを利用した無中耕無培土栽培と、収穫、拾上げ、親イモ分離を一工程でできる一工程収穫機を用いることで、サトイモの慣行栽培と比べ、作業時間が約24%短縮でき...
要約 リンゴ苗木の根頭がんしゅ病は、苗木の養成時又は定植時に根部をアグロバクテリウム・ラジオバクター剤の20倍希釈液に1時間浸漬処理して植え付けることで予防できる。 キーワード アグロバクテリウム・ラジ...
要約 アスパラガス半促成長期どり栽培で近紫外線除去フィルムを展張すると、モモアカアブラムシ、ネギアザミウマの発生を低減し、農薬散布回数を30%削減できる。ネギアザミウマは、高さ1m付近の側枝をA4判の虫見...
要約 小型および中型のサトウキビ株揃え機はハーベスタ収穫後、高刈り等の株を揃える作業機である。改良機は施肥器と農薬タンクを搭載し、株揃え、土中への施肥および除草剤散布の3作業が同時に可能で、株出し管...
病害虫複合抵抗性を有し、良質・良食味の水稲新品種「むさしの14号」
要約 水稲「むさしの14号」は、埼玉県では中生の晩に属する粳種である。縞葉枯病抵抗性、穂いもち圃場抵抗性、ツマグロヨコバイ抵抗性を有し、6月下旬の麦あと栽培では「朝の光」並の多収である。また、千粒重は...
要約 トルコギキョウに発生するトルコギキョウえそ萎縮ウイルスは媒介者を要しない物理的な接触伝染により土壌伝染する。 キーワード トルコギキョウ、トルコギキョウえそ萎縮ウイルス、LiNSV、土壌伝染 背景・ね...
タマネギ栽培地周辺のIYSV保毒虫誘殺消長と防虫ネットによる施設への侵入抑制
要約 タマネギ栽培地周辺におけるIYSVの媒介虫であるネギアザミウマの誘殺数と保毒虫率は、タマネギ収穫後に著しく増加するが、近隣のトルコギキョウ栽培ハウスでは開口部を0.6mm目合い程度の防虫ネットで被覆す...
水稲「なすひかり」の割れ籾発生と種子消毒法が割れ籾種子の苗に及ぼす影響
要約 割れ籾発生の多かった平成19年産「なすひかり」では、有効茎歩合と割れ籾発生率の間に負の相関が認められる。割れ籾の苗立ちは健全籾より劣るが、イプコナゾール・銅水和剤で種子消毒した割れ籾は90%以上の...