要約 新たに取得したダイズ紫斑病菌のゲノム配列は、完成度が高く、ダイズ紫斑病菌の病原性関連遺伝子等の研究、分子生物学的情報に基づいた病害診断技術の開発などに利用できる。 キーワード ダイズ ダイズ紫斑...
トマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子TYNBS1
要約 トマトのTYNBS1遺伝子はトマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子である。TYNBS1はcoiled-coil domainをN末端に有するNB-LRRタンパク質をコードする。 キーワード トマト黄...
要約 紫紋羽病菌の菌糸にハイグロマイシン耐性遺伝子発現ベクターをパーティクルガン法で導入することで、ハイグロマイシン耐性形質転換体を得ることが出来る。多くの形質転換体のゲノムには、複数コピーが導入さ...
新たに出現した牛由来多剤耐性Salmonella Typhimuriumの遺伝学的性状
要約 2000年以降北海道内で牛サルモネラ症からの分離が増加した多剤耐性Salmonella Typhimurium PFGEVII型菌は、薬剤耐性病原性プラスミドを保有する。このプラスミドと供に第3世代セファロスポリ...
要約 本法は、欠損標的遺伝子の前後部分をPCRによって増幅・結合させてから環状化し、野生株に形質転換して相同組換えによる遺伝子欠損を誘発させるもので、遺伝子欠損株は、PCRを用いた姉妹選抜法により選抜する...
トビイロウンカと縞葉枯病に強く、高温登熟性に優れる水稲品種候補「西海267号」
要約 水稲「西海267号」は「ヒノヒカリ」熟期の複合抵抗性系統である。マーカー選抜により、トビイロウンカ、縞葉枯病、穂いもちに対する抵抗性遺伝子が導入されている。「ヒノヒカリ」よりも高温登熟条件下での...
要約 マダニ唾液腺から血管新生抑制物質の「ヘマンギン」を検出した。In vitroで血管新生を阻害し、遺伝子発現抑制マダニでは吸血が阻害される。 キーワード 吸血性節足動物、マダニ、吸血、病原体媒介者 ...
要約 DMI剤耐性キュウリうどんこ病菌のCYP51遺伝子(ステロール脱メチル化酵素遺伝子)には特異的な塩基置換変異があり、この変異を利用して設計したプライマーを用いれば、高度耐性菌をPCR法により検出できる。 ...
要約 作物病原菌の細胞壁を分解する酵素キチナーゼの遺伝子を導入した組換え根圏細菌は,キュウリ苗立枯病の発生を抑制する。また,この組換え根圏細菌の接種は根圏の土壌微生物の群集構造に影響を与えない。 背...
要約 ソフトエレクトロンは低エネルギーの電子線であり、これとホスフィンくん蒸を組
み合わせることにより、貯蔵食品害虫に対して高い殺虫率を得ることができる。 キーワード ソフトエレクトロン、貯蔵食品害...
背景・ねらい エドワジエラ症及びレンサ球菌症は、ヒラメ養殖における最重要疾病である。しかし、これらの治療のために認可されている水産用医薬品は、レンサ球菌症を対象とする2成分しかなく、薬剤耐性化により...
イネ種子からのもみ枯細菌病菌及び褐条病菌の効率的な生菌回収法
要約 イネ種子100gを250ml水中で超音波処理し、メンブレンフィルター法で集菌し、再度フィルターを10ml水中に浸漬して超音波処理を行う。この処理液をもみ枯細菌病菌及び褐条病菌の選択培地で培養することで、比...
キュウリうどんこ病菌のステロール脱メチル化酵素阻害剤(DMI剤)標的酵素遺伝子(CYP51)の構造及びDMI剤抵抗性
要約 キュウリうどんこ病菌のCYP51遺伝子は、ゲノム中に1コピー存在し、既報の植物病原糸状菌CYP51と類似した構造をもつ。DMI剤耐性菌では、基質または薬剤結合部位周辺に1~4個のアミノ酸残基置換を伴う塩基の変...
要約 病原力の弱い白紋羽病菌W370株から見いだされたレオウイルスは、本ウイルスを含まない白紋羽病菌の強病原力株に感染させると、感染菌株の病原力を低下させる。 キーワード 果樹、病害、生物防除、白紋羽病...
ストロビルリン系薬剤耐性イチゴ炭疽病菌に対する育苗期のビニル雨よけと有効薬剤による体系防除
要約 ストロビルリン系薬剤(QoI)耐性イチゴ炭疽病菌に対し、他系統薬剤は防除効果を示し、特に、ジエトフェンカルブ・チオファネートメチル水和剤(DT剤)の効果が高い。さらに、育苗期のビニル雨よけとDT剤を...
背景・ねらい 魚介類の人工種苗生産においては餌料生物を介在した疾病を防除するため、投与前の餌料生物に対する薬浴が広く採用されてきたが、近年の食の安全性確保等に関する社会的な関心の高まりから、医薬品を...
チオファネートメチル剤使用中止後の耐性ダイズ紫斑病菌の推移と防除対策
要約 紫斑病のチオファネートメチル剤耐性菌比率は薬剤の使用中止後、一定レベル以下には下がらず、また一旦使うとすぐに急上昇することから、再使用は難しい。最近登録された薬剤の中で、アゾキシストロビン剤や...
兵庫県および鳥取県におけるシタロン脱水酵素阻害型メラニン合成阻害剤
要約 兵庫県および鳥取県において、MBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の広域発生が確認され、兵庫県では県中央部および西部で、鳥取県では県東部で耐性菌率が高い傾向が認められた。両県ともカルプロパミド剤の連...
ハウススダチ加温前のマシン油乳剤散布が発芽・着花に及ぼす影響
要約 ハウススダチ加温前のマシン油乳剤(97%)散布は発芽を遅らせ、着花数を減少させる。これはマシン油乳剤散布後にBA剤処理しても同様に発芽を遅らせ、着花数を減少させる。 キーワード ハウススダチ、マシン...
PCR-Luminex法を用いてイネいもち病菌のMBI-D剤耐性菌を遺伝子診断する
要約 イネいもち病菌のシタロン脱水酵素阻害剤(MBI-D剤)耐性菌は,シタロン脱水酵素遺伝子の1塩基変異をPCR-Luminex法で解析することにより,多検体の中から迅速に検出することができる。 背景・ねらい イネい...