田畑輪換水田におけるキャベツの作条施肥技術と暗渠排水浄化技術
要約 輪換畑のキャベツ栽培において、畝立て作業時に施肥機を装着し、緩効性肥料を作条施肥すると、施肥効率が向上し、施肥節減と窒素流出負荷軽減が図れる。また、残さ鋤込み後、暗渠の排水水位を高くすると、硝...
要約 アンケート調査によると、県内水田に発生する主要雑草はノビエ、ホタルイ等である。これらの除草剤処理後の残存率は1990年調査と比べて多くの草種で上昇している。除草剤の1回処理や残草放置の増加が雑草の...
要約 京都府北部の丹後地域でアゼトウガラシが多発している水田が近年問題となっており、スルホニルウレア系除草剤に対する抵抗性変異の出現を確認した。その防除にはシメトリン及びMCPBを含有する水田除草剤が有...
要約 キャベツ根こぶ病防除薬剤のフルスルファミド粉剤を畝表面に作条施用し土壌と混和する歩行型の作条施用機を2機種開発した。両機種とも薬剤の施用は均一で土壌との混和状態もよく、10アール当たりの作業時間...
要約 スクミリンゴガイは殻高5mmの幼貝であっても、直播水稲の芽を食害する。出芽初期では水深1cm以下の浅水管理を行っても、殻高7~8mmの幼貝に直播水稲の芽を食害される。食害を軽減するには、播種後2週間以上...
要約 水稲作後のスクミリンゴガイは越冬時、土の表層に存在し、潜土深さはほぼそれぞれの殻高(大きさ)に等しい。九州農業試験場・水田利用部・機械化研究室 背景・ねらい 水稲の生育初期の食害が問題となってい...
循環かんがいを利用した農薬施用によるウンカ・ヨコバイ類の省力防除
要約 循環かんがいを利用した農薬施用で、ウンカ・ヨコバイ類の省力防除が可能である。薬剤施用に要する時間は、10a当たり約6秒と従来の40~60分の1に短縮できる。また、農薬の飛散・被爆がほとんどないので、安...
イネミズゾウムシ・アカヒゲホソミドリメクラガメの防除要否判定モニタリング法の改良
要約 イネミズゾウムシ成虫密度の調査適期は積算温度(13.8℃以上)で70~100日度の期間である。調査株数50株で食害株率70%に達するか否かで防除要否を判定する。また、アカヒゲホソミドリメクラガメは、好適植物の...
要約 水田及び畦畔に生息するクモ類は9科が確認され、個体数が多いのはサラグモ科、アシナガグモ科、フクログモ科、コモリグモ科である。また、水稲害虫の寄生性天敵は寄生蜂(7種)と寄生菌(6種)が見られる。 背景...
要約 近年各地で発生が目立っている発生原因不明の黒点米類似症状の一種、くさび症状米について、虫害とする観点から原因解明試験を行った結果、本症状は虫害以外の要因によるものであることが判った。 背景・ね...
要約 麦あと湛直水稲栽培でのイチモンジセセリ(イネツトムシ)第2世代幼虫の発生量は同時期の移植水稲に比較して多く、6月上旬(大麦あと)より6月下旬(小麦あと)では更に多い。実測孵化日は、湛直栽培などの...
要約 イワダレソウ (Lippia nodiflora) は、矮性であり、被覆進展の早さ、強健性に優れ、開花期が長い特徴を備えており、水田法面用保護植物として有望な草種である。 背景・ねらい 中山間地の水田は傾斜地に位...
要約 水稲湛水直播栽培におけるカモ類の食害に対しては落水処理が有効で、スズメの食害は確実に土中播種することと湛水処理が有効である。 背景・ねらい 水稲湛水直播栽培を実施した場合、鳥害により壊滅的被害を...
塊茎のサイズ及び土壌水分条件がキハマスゲの塊茎形成に及ぼす影響
要約 キハマスゲの塊茎が形成する新塊茎の総重量は、親塊茎のサイズによる差が小さい。湛水条件で生育すると畑条件より新塊茎の形成数が多く、特に未熟塊茎が多い。地下水位が高いと出芽本数は少なくなるが、塊茎...
実験室内で塊茎形成を比較観察できるショクヨウガヤツリ簡易培養法
要約 ショクヨウガヤツリを寒天培地で、10および16時間日長で培養することにより、省スペースで連続的に塊茎形成が比較観察できる。10時間日長では、約3週間で塊茎が形成され、16時間日長では塊茎が形成されない...
シラス水田における麦用施肥播種機を利用した水稲の代かき同時施肥播種法
要約 麦用施肥播種機は一部改良することで,水稲の代かき同時播種に使用でき,植代・施肥・播種を一工程で行えるため,作業時間を短縮できる。落水出芽法で播種深度が確保でき,生育及び収量・品質も慣行播種法と同程...
水稲の麦後湛水直播における「夢いずみ(熊本3号)」の安定栽培法
要約 水稲晩生種「夢いずみ(熊本3号)」の麦後湛水直播(散播、条播)における播種適期は5月下旬から6月上旬である。平方メートル当たり適正苗立本数は80本程度である。この場合の施肥体系は慣行移植に準じ、追...
水田雑草キシュウスズメノヒエをシハロホップブチル乳剤で効果的に枯らす方法
要約 水田内に発生したキシュウスズメノヒエとその変種チクゴスズメノヒエを枯殺するには、シハロホップブチル乳剤またはシハロホップブチル・ベンタゾン液剤を薬液が株元の葉に十分付着するように、草丈が25cm程...
要約 スクミリンゴガイに対して効果の高いメタアルデヒド剤の湛水直播栽培における処理適期は、散播(播種深度0mm)で播種直後~1日後、条播(播種深度5mm)で播種直後~2日後である。熊本県農業研究センター・農...
要約 ペットボトルを用いてスクミリンゴガイのトラップを作製した。本トラップにより調査地を攪乱しないで省力的なスクミリンゴガイ個体群密度推定ができる。九州農業試験場・地域基盤研究部・害虫生態制御研究室...