タイトル | 畑雑草タニソバの発生量の増加の要因 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 2003~2005 |
研究担当者 |
石川枝津子 竹中重仁 |
発行年度 | 2003 |
要約 | タニソバは変温光条件(17°C16 時間、25°C8 時間)により発芽が促進されるため、 北海道東部畑作地帯では6月以降の土壌の攪乱によって発生が促進される。 |
キーワード | タニソバ、発芽温度、光発芽、畑雑草、機械除草 |
背景・ねらい | 北海道東部大規模畑作地帯の雑草対策は、播種時の除草剤土壌処理と作物生育期の機 械除草または茎葉処理が中心であるが、その除草体系のなかでタニソバの発生が増加し ている。タニソバに対する防除法を確立するために、圃場における発生要因と発芽特性関連を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1.5月1日以降約1か月間隔でロータリ耕耘により裸地を形成すると、タニソバの発生は、6月から増加しはじめ、その後 10 月上旬まで継続する。耕耘処理の代わりに、 非選択性茎葉処理型除草剤(ジクワット・パラコート 800ml/10a)散布により形成し た裸地には、処理後タニソバの発生は少ない(図1)。 2.爪カルチ付きタイン除草機で除草を行った圃場では、攪拌された畦間にタニソバの 発生が多くなる(図2)。 3.タニソバの種子の発芽率は 25°Cで増加し、特に 25°Cと 17°Cの変温条件で高くなる。 また、発芽率は暗黒条件で減少する。(表1)。 4.20°C以下の暗黒条件にあった種子は、変温光条件下(17°C16 時間、25°C8 時間)で 発芽が増加する(図3)。 5.タニソバは、発芽適温になる6月以降に耕耘を行うと、種子が温度の日較差が大き く光の当たる地表にでることによって発芽が増加し、圃場における発生が多くなる。 |
成果の活用面・留意点 | 1. タニソバの圃場における防除対策に活用できる。 |
カテゴリ | 病害虫 雑草 除草 除草機 除草剤 そば 土壌処理 播種 光条件 防除 |