テンサイ褐斑病のモニタリング開始時期の決定法

タイトル テンサイ褐斑病のモニタリング開始時期の決定法
担当機関 北海道病害虫防除所
研究期間 2001~2003
研究担当者 池田 幸子
発行年度 2003
要約 発生推移に年次間差が大きいテンサイ褐斑病のモニタリング開始時期は、6~7 月の感染好適日数から決定できる。
キーワード テンサイ、褐斑病、モニタリング
背景・ねらい テンサイ褐斑病の初発時期と初発に関与する要因を解析し、テンサイ褐斑病の効率的薬 剤防除のためのモニタリング開始時期の決定法を開発する。
成果の内容・特徴 1.本病の初発期は、長沼・訓子府・芽室いずれの地点についても早発・遅発年を含む年次 間差は大きいが、概ね7月2半旬から6半旬までとなる。また、初発期は積算気温、積算 日照時間、積算降水量とは相関しない。
2.本病原菌の潜伏期間はアメダス平均気温が 20 °Cのとき 13 日間、15 °Cのとき 23 日間なで、平均気温による潜伏期間の予測は可能である。
3.一次感染には降雨が必要である。実際の初発日から潜伏期間を遡った日(一次感染の好 適日)の気温条件と既知の本病原菌の生育条件から以下のように感染好適日は設定する。 1)当日に降雨がある。 2)当日または翌日に日照がある。
3)当日と翌日のアメダス最低気温が 5 °C以上、平均気温 8 °C以上、最高気温 10 °C以上 35 °C未満である。 4)翌日のアメダス最高気温時の相対湿度が 60 %以上である。 これらの条件を全て満たした日を感染好適日とする(表 1)。
てんさいの葉数が 12 枚より多い場合は降雨日とその翌日は株元湿度が 60 %以上に保たれ る。
4.無防除輪作ほ場(予察定点)における6~7月の感染好適日数が少なければ発病株率が 早い時期に 50 %に達することはない(図 1)。以上より6月1日から7月の各旬までに出 現した感染好適日数から、モニタリング開始時期を決定する手法を開発した(図 2、3)。
成果の活用面・留意点 1)本情報は、無防除輪作ほ場(予察定点)における調査結果に基づくものである。 2)発病株率 50 %到達日を把握するためのモニタリング開始時期の決定に用いる。発病株 率調査は、平成 8 年度指導参考事項「テンサイの主要病害虫に対するモニタリング手法の 開発」に従って行う。
カテゴリ 病害虫 害虫 てんさい 防除 モニタリング 薬剤 輪作

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