親竹伐採園におけるタケノコの生産量について

タイトル 親竹伐採園におけるタケノコの生産量について
担当機関 京都府山城園芸研究所
研究期間 1996~1996
研究担当者 角倉壽雄
発行年度 1996
要約 台風による被害等で親竹を伐採した園におけるタケノコの生産量は、伐採後の肥培管理を徹底すれば、伐採の3年後には、単位面積当たりの収量は通常園の7割、タケノコ1本当たりの重量は8割まで回復する。
背景・ねらい タケノコ栽培において、台風や積雪等により親竹を強制的に更新しなければならない事態が考えられる。そこで、敷き藁、土入れ、先止め等通常の管理を行うタケノコ園を伐採した場合の回復に要する期間を検討し、実被害に対応する資料とする。
成果の内容・特徴
  1. 親竹伐採園の収量は、伐採2年後では通常園の約4割、3年以後では通常園の7割まで回復する。しかし、LLL級(>670g)のタケノコは、伐採3年後で通常園の6割程度、4年後では5割程度で収量全体の回復程度より低い(表1)。
  2. 親竹伐採園のタケノコの1本あたりの平均重量は、伐採2年後で通常園の7割で伐採3年以後では通常園の8割まで回復する。
  3. 親竹伐採園の総収量及び1本当たりの重量は、伐採2年後よりも3年後のほうが通常園との差が少なくなるが3年後と4年後はあまり変わらない。
  4. 収穫時期は、伐採2年後では通常園が早いが、3年以後はほぼ同一である(図1)。
  5. 試験は伐採4年後までであるが、親竹は通常6年程度で更新するので、伐採5年後にはもう少し差は少なくなり、伐採6年後にはほぼ回復するものと考えられる。
成果の活用面・留意点  本成果は、親竹が何らかの災害で全滅した時を想定し、平成4年3月に伐採し肥培管理を徹底しながら伐採2年後から収穫調査を行ったものである。
 試験は伐採4年後までであるが、親竹は通常6年程度で更新するので、伐採5年後にはもう少し差は少なくなり、伐採6年後にはほぼ回復するものと考えられる。
 実際の復元に際しても、親竹のタケノコ生産能力が6年程度であることから、1年目は地表に出てきたタケノコの内充実したものを10a当たり300本残し、2年目からは6分の1の50本ずつをより充実した親竹に順次更新しながら6年間で行う。
図表1 210255-1.jpg
図表2 210255-2.jpg
カテゴリ たけのこ 肥培管理

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