自在型スプリンクラーに適したカンキツの樹形改造

タイトル 自在型スプリンクラーに適したカンキツの樹形改造
担当機関 山口県大島柑きつ試験場
研究期間 1996~1998
研究担当者 宮田明義
棟居信一
発行年度 1996
要約 自在型スプリンクラーによる防除効果を上げるためには、開心自然形を縦開窓樹形に改造するのが有効である。また、この樹形改造によって果実の均質化と摘果、収穫作業の効率化が図られる。
背景・ねらい  2段ヘッドの自在型スプリンクラーは、従来のスプリンクラーに比べて設置が容易であり、しかも比較的安価であるため、基盤整備が困難な園地に対して導入が図られている。しかし、従来の樹形では付着ムラが発生するため、ハダニ等一部の害虫に対しては効果の劣ることが確認されている。そこで、薬液の付着効率を高めて病害虫の防除効果を向上させるため、本機種に適応した樹形を(図1)を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 薬液付着程度は縦開窓形で最も高く、次いで横開窓形であり、開心自然形の付着は劣る。縦開窓形では、特に葉裏に対する付着が向上する(図2)。
  2. 健全果の割合は縦開窓および横開窓形で高く、開心自然形で低い(図3)。
  3. 縦開窓形の着色は着果部位に関係なく向上し、糖度が高く、酸は低い傾向にある(表1)。
  4. 縦開窓形では、樹冠内部に入り込み樹冠上部の作業も地上部から行えるので、摘果・収穫効率が優れる(表2)。
  5. 10a当たりの散布時間および薬量は、手散布の1時間40分、450リットルに対して自在型スプリンクラー区では、3分30秒の580リットルである。
成果の活用面・留意点
  1. 平坦地、傾斜地いずれにも適応できるが、独立樹および独立枝が前提条件である。  
  2. ダニの防除には、1葉当たりの平均雌成虫数が0.5頭程度の時点で早めに散布する。
  3. 防除効果と他の管理作業の効率を総合的に高めるためには、樹高を2.5m以下にする必要がある。
図表1 210286-1.jpg
図表2 210286-2.jpg
図表3 210286-3.jpg
図表4 210286-4.jpg
図表5 210286-5.jpg
カテゴリ 病害虫 害虫 傾斜地 防除 その他のかんきつ

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