産卵期用市販飼料へのカキ殻の添加効果

タイトル 産卵期用市販飼料へのカキ殻の添加効果
担当機関 兵庫県立中央農業技術センター
研究期間 1995~1998
研究担当者 藤中邦則
冨永勝
龍田健
発行年度 1996
要約 20~88週齢の産卵期において市販飼料を給与する場合、産卵率を高めるには、カキ殻は無添加とする。産卵後期にカキ殻を増量すると、破卵率は上昇する。
背景・ねらい  日本飼養標準では、産卵鶏のCa要求量を3.40%と記述しているが、産卵鶏用市販飼料のCa含量は2.6%または2.8%と表示されている場合が多い。このため、国内では、Caの補給と破卵率の低下を目的に、市販飼料に2%程度のカキ殻などを添加している養鶏場が多い。この場合の添加方法として、産卵期間を通して同一量を添加、主として産卵ピーク時に添加、主として産卵の後半に添加などの方法が採られている。しかし、市販飼料のCa含量は実際には、おおむね3.0~3.8%の範囲内にあるため、このようにCa源を添加すると、Ca過剰になる可能性を指摘する報告もある。そこで種々のパターンで市販飼料にカキ殻を添加した場合と無添加の場合を比較し、産卵成績と破卵率にどのような影響があるかを明らかにする目的で試験を実施した。
成果の内容・特徴 20~88週齢の産卵鶏に対し、産卵期別に0~4%のカキ殻を添加した結果、
  1. 産卵率は全期間無添加の全期0%区が最も高かった(表1)。
  2. 卵重、飼料消費量、収入には区間に有意な差が認められなかった(表1)。
  3. 20~88週齢の軟卵・破卵発生率は60週齢以降カキ殻を増量した区(0→4%区と2→4%区)がやや高く、他の区は3%以下で低かったが有意な差ではなかった。特に60~76週齢では区間に有意差が認められた(表1)。
成果の活用面・留意点 カキ殻以外のCa添加剤の適用については不明である。
図表1 210314-1.jpg
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