4か月齢子牛からの移植可能な胚盤胞期胚の生産技術

タイトル 4か月齢子牛からの移植可能な胚盤胞期胚の生産技術
担当機関 島根県立畜産試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者 安部 茂樹
岡崎 尚之
前原 智
白石 忠昭
発行年度 1996
要約 3および4か月齢子牛に対し、ホルモン投与により卵胞発育誘起を行い、開腹手術により卵巣から採取した卵子を体外成熟、体外受精、発生培養を行った結果、4か月齢の子牛から移植可能な胚盤胞期胚を得た。
背景・ねらい  当該地域の和牛生産農家の国際競争力を高め、消費者ニーズに対応した牛肉を安定的に供給できる素牛の生産技術の確立が望まれている。これに応えるため、和牛改良を飛躍的に促進することのできる幼齢雌牛からの卵子採取、胚作出技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 3および4か月齢子牛に対する、PMSG2,000単位(IU)投与による卵胞発育誘起処理での、1頭あたりの平均発育卵胞数に月齢による差は認められなかった。
    一方、FSH15単位(AU)投与においては、4か月齢に比べて3か月齢が多かった(表1)
  2. 採取した卵子を用いて体外受精を行った結果、胚盤胞期胚への発生率は、PMSGおよびFSH投与区とも3か月齢では0%であったが、4か月齢ではそれぞれ15.0%(22/147)および6.9%(5/72)で、4か月齢子牛からは胚盤胞期胚が得られたが、3か月齢子牛からは胚盤胞期胚は得られなかった(表2)。
成果の活用面・留意点  本技術の活用には、卵子の採取に開腹手術が必要である。さらに、普及に移すためには内視鏡、超音波診断装置を用いた卵子採取法の開発が必要である。
図表1 210322-1.jpg
図表2 210322-2.jpg
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