ウメ「南高」の夏肥窒素の吸収と移行

タイトル ウメ「南高」の夏肥窒素の吸収と移行
担当機関 和歌山県農林水産総合技術センター
研究期間 1998~1998
研究担当者 佐原重広
鯨幸和
山内勧
菅井晴雄
田端洋一
嶋田勝友
発行年度 1998
要約 ウメ「南高」の完熟収穫果は青ウメ収穫果に比べ、約1.5倍も窒素収奪量が多い。また、夏肥(礼肥)施用時期を収穫前施用とすることで、施用窒素の吸収が高まる。
背景・ねらい  近年の加工比率・完熟果ネット収穫の増加に伴い夏肥(礼肥)の施用時期が7月以降と遅くなっており、このことが樹勢の低下を招く要因の一つと考えられる。そこで、15N標識(3%)硝安(N180g/樹)を液肥として夏肥に施用し、収穫タイプの異なる樹体の吸収を器官別に調査する。
成果の内容・特徴
  1. 完熟収穫果は、青ウメ収穫果に比べ一果平均重が約1.5倍で、100果当たり窒素収奪量も約1.4~1.5倍である(表1)。
  2. 6月4日施用では、青ウメ収穫より完熟収穫の方がいずれの器官の15N寄与率も高くなる(表2)。
  3. 施用時期の異なる完熟収穫樹では、収穫前施用により施用56日後における15N寄与率がいずれの器官でも高くなる(表2)。
  4. 9月11日から11月17日の完熟収穫樹の新梢中において、窒素含有率は夏肥施用時期に関わらず高くなるが、15N寄与率は収穫終了時施用では低下するのに対して、収穫前施用では高くなる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. ウメの夏肥(礼肥)は、収穫前の果実着生時に施用することで樹体への吸収が優れる。
図表1 210608-1.gif
図表2 210608-2.gif
図表3 210608-3.gif
カテゴリ 肥料 うめ 加工

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