一文字整枝のイチジクにおけるカミキリムシ類の産卵部位

タイトル 一文字整枝のイチジクにおけるカミキリムシ類の産卵部位
担当機関 兵庫県病害虫防除所
研究期間 1997~1998
研究担当者 廣瀬 敏晴
山下 賢一
田中 尚智
二井 清友
発行年度 1998
要約 一文字整枝のイチジクにおけるキボシカミキリの産卵部位は主枝上面が大部分を占めている。クワカミキリの産卵部位は結果枝に多く、主幹、主枝にはほとんど認められない。
背景・ねらい  イチジクの一文字整枝は昭和50年頃より普及し始め、現在では兵庫県のイチジク栽培面積の約70%に達している。一文字整枝においても従来の盃状形と同様にキボシカミキリ、クワカミキリが重要害虫であり、それらの防除技術を開発するため生態調査を行い、被害状況を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 平成7年10~11月調査の一文字整枝のイチジク(7~14年生)におけるキボシカミキリ、クワカミキリの当年産卵痕数は樹の部位によってそれぞれ異なる(表1、表2)。
  2. キボシカミキリの産卵痕は主枝に最も多く、全産卵痕数の74.5~100%を占め、そのうち、主枝上面に76.3~98%、主枝下面に2~23.7%が認められる。そのほか、主幹部に全産卵痕数の0~10.6%、腕枝には12.5%が認められ、北面より南面に多い(表1)。
  3. クワカミキリの産卵痕は大半が 1年生の結果枝に認められ、主枝および腕枝にはほとんど認められない。また、主幹部には全く認められず(表2)、姫路市における産卵結果枝の平均の太さは18.6~24.6mmである。

成果の活用面・留意点
  1. キボシカミキリ、クワカミキリの産卵部位が明らかになったことから、キボシカミキリ、クワカミキリの卵やふ化幼虫を防除(撲殺、薬剤散布など)するうえで基礎的な知見となる。
図 
図表1 210622-1.gif
図表2 210622-2.gif
図表3 210622-3.gif
カテゴリ 病害虫 いちじく 害虫 防除 薬剤

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる