全自動移植機利用のための黒ダイズ(丹波黒)の根鉢形成法

タイトル 全自動移植機利用のための黒ダイズ(丹波黒)の根鉢形成法
担当機関 奈良県農業試験場高原分場
研究期間 1998~1999
研究担当者 谷川賢剛
杉本好弘
発行年度 1998
要約 他の品種に比べて発芽率が低い丹波黒は、ひとつのセルに2粒まきすることで、発芽セル率が向上し、根鉢の形成が良好となり、全自動移植機の利用が可能となる。
背景・ねらい  根鉢ができにくく発芽率の低い丹波黒では、全自動移植機の利用は難しいとされ、半自動移植機を用いるのが普通である。そこで、発芽セル率と根鉢の形成を向上させ、全自動移植機の利用を可能にする育苗技術を検討する。
成果の内容・特徴
  1. セル育苗培土としてY社製培土を使用する。これにより、8割以上の発芽率を確保できる(表1)。
  2. セルトレイは128穴のものを使用し、トレイの長辺の方向に2粒並べて胚を下向きにまくことにより、発芽セル率は約98%を確保できる(表2)。
  3. 根鉢形成は1粒まきでは播種13日後でも不良であるが、2粒まきは11日後には充実する(写真)。
  4. 移植率は2粒まき播種11日後の苗で69.5%である(表2)が、移植できなかった苗もトレイからは引き抜かれ、植え穴の横に倒れている。このため補植作業は容易に行える。
  5. 2粒まきによる育苗により、黒大豆の移植に全自動移植を使用することが可能となる。

成果の活用面・留意点
  1. 他のピートモスを主な材料とした培土の中にも、セル育苗に適するものがあると考えられる。
  2. 2粒まきの苗の栽植間隔、肥培管理等の検討を要する。
図表1 210692-1.gif
図表2 210692-2.gif
図表3 210692-3.gif
カテゴリ 育苗 大豆 播種 肥培管理 品種

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