標準的栽培様式下での結球性葉菜類の収量性

タイトル 標準的栽培様式下での結球性葉菜類の収量性
担当機関 中国農業試験場
研究期間 1998~2000
研究担当者 岩波 壽
荒木陽一
発行年度 1998
要約 標準的栽培様式の下でのキャベツ、ハクサイならびにレタスの生育には、株間が大きく影響し、株間が広いほど結球重が重く、揃いが良くなる。狭い株間では増施と収穫時期延長により増収する。水田転換畑では畝高の影響が大きい。
背景・ねらい  野菜の生産現場では労働力不足が顕著で、多くの労力を要する収穫・調製、定植作業等の機械化が急務である。機械化を円滑に進めるためには、栽培様式の標準化が必要であり、平成6年以降、農林水産省に設置された栽培様式標準化推進会議において各種野菜の標準的栽培様式が順次決定されてきたが、統一された標準的栽培様式では地域によって生産性が低下することも懸念される。このため、統一の様式下で近畿中国地域における野菜の生理生態特性と生産性を検討する。
成果の内容・特徴
  1. キャベツ、ハクサイならびにレタスの栽培に標準的栽培様式を適用すると、条数、畝幅、条間ならびに株間の中では、株間が最も生育に影響を及ぼし、株間が広いほど結球重が重くなる。しかし、標準的栽培様式の諸元の組み合わせにより、10a当り収量は低下することもある(図1)。
  2. 狭い株間で生産性を高めるには、肥料の増施と収穫時期の調節がある(図2、3)。
  3. 畝高の影響は、水田転換畑では大きく、畝高が高いほど結球重が重くなる。畑地では畝高の影響は認められない(図4)。
  4. 結球重の揃いは、株間が広いほど良くなるが、畝高の違いでは一定の傾向が認められない(図5、6)。

成果の活用面・留意点
  1. 最適な栽培様式が決定されることにより、機械開発の迅速化が図れる。
  2. 結球性葉菜類の標準的栽培様式の導入に当たっては、特に株間に留意し、水田転換畑ではさらに畝高に注意する必要がある。
図表1 210726-1.gif
図表2 210726-2.gif
図表3 210726-3.gif
図表4 210726-4.gif
図表5 210726-5.gif
図表6 210726-6.gif
カテゴリ 肥料 機械化 機械開発 キャベツ 栽培技術 水田 はくさい レタス

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