畑用再生紙マルチが中山間地の夏秋トマト栽培に与える効果

タイトル 畑用再生紙マルチが中山間地の夏秋トマト栽培に与える効果
担当機関 環境
研究期間 1999~2001
研究担当者 三谷誠次郎
松田悟* 
塩美津代
田中彰
伊藤邦夫(* 現日野地方農林振興局)
発行年度 1999
要約 畑用再生紙マルチ(エンボス加工、120g/㎡)を中山間地の夏秋トマト栽培に用いると、地温の日較差が小さくなり、出荷収量は増加する。
背景・ねらい  使用後に除去廃棄の不要な畑用の再生紙マルチの利用が近年増加してきているが、その特性を活かす作物・作型の把握は不十分なままとなっている。そこで、県内で推進されている夏秋トマト栽培に畑用再生紙マルチを供試し、その特性の把握と収量向上の可能性について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 再生紙マルチは無マルチに比べ、夏期日中の10cm深の最高地温が最大で約6℃、平均でも2~3℃低く、最低地温にはほとんど差がない。地温の日較差は、再生紙マルチで小さくなる(図1)。
  2. 着果数に大差はないが、再生紙マルチは出荷個数(変形果や裂果等の摘果後の収穫個数)が多くなる(表1)。
  3. 出荷規格別比率には年次変動があり、一定の傾向はみられないものの、出荷収量は再生紙マルチを用いると増加する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 畑用再生紙マルチは段ボール古紙を原料とした農用再生紙(エンボス加工、120g/㎡)を用いる。
  2. 畝間潅水による雨よけハウスでの使用であり、潅水方法や栽培法、地帯によっては生育や収量性が若干異なる。
  3. 畑用再生紙マルチの地温特性等を活かして、平坦地の栽培にも活用できる。

図表1 210910-1.jpg
図表2 210910-2.jpg
図表3 210910-3.jpg
カテゴリ 加工 収量向上 出荷調整 中山間地域 トマト

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