バラのアーチング栽培における培地および苗の適切な更新

タイトル バラのアーチング栽培における培地および苗の適切な更新
担当機関 滋賀県農業試験場園芸分場
研究期間 1999~1999
研究担当者 野村衛
河合敏彦
発行年度 1999
要約 温室バラのアーチング栽培におけるロックウール培地および挿し木苗は、連用すると毎年更新より切花本数が多くなるが、4年次以降は切花重、切花長が低下するので、連用年数は3年程度とする。
背景・ねらい  温室バラ栽培では、ロックウール培地を用いた養液栽培が普及している。しかし、アーチング栽培における培地および挿し木苗の適切な更新年次は明らかでない。そこで、更新年次が切花収量および品質に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 5年間合計切花本数は、連用区が1,451本/3.3㎡で、株更新区、全更新区より20%以上増加する(表1)。
  2. 5年間平均切花重は、株更新区が43.1g/本、全更新区が42.7g/本で、連用区より20%以上増大する。なお、4年次以降は連用区と株更新区、全更新区との格差が拡大する(表2)。
  3. 切花長70cm以上の割合は、株更新区が60.3%、全更新区が56.5%で、連用区より16%以上高くなる。なお、4年次以降は連用区と株更新区、全更新区との格差が拡大する(表3)。
  4. 1年次の月別切花本数は、全区とも冬期に隔月の周期が現れるが、春期からはみられない。2年次には、連用区で同様の傾向が見られるが、3年次、4年次および5年次には全区で各季とも概ね同程度の切花本数となる(データ略)。
  5. 改植の省力化や低コスト化、更に廃棄ロックウールの処理を考慮すると、培地および苗は3年間程度の連用がよい。
成果の活用面・留意点
  1. ‘ローテローゼ’以外の品種による収量、品質の変動を把握する必要がある。

図表1 210960-1.jpg
図表2 210960-2.jpg
図表3 210960-3.jpg
カテゴリ 改植 挿し木 省力化 低コスト ばら 品種 養液栽培

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