搾乳ロボットによる多回搾乳の搾乳回数と乳量及び体細胞数への影響

タイトル 搾乳ロボットによる多回搾乳の搾乳回数と乳量及び体細胞数への影響
担当機関 山口県畜産試験場
研究期間 2000~2003
研究担当者 佐藤正道
倉重威見
発行年度 2000
要約 搾乳ロボットによる多回搾乳を実施した結果、搾乳回数の変動に伴って日乳量も著しく変動した。体細胞数は、多回搾乳と2回搾乳との比較で特に影響は認められなかった。
背景・ねらい 搾乳回数は1日2回搾乳が一般的であるが、乳量増加をねらい、一部の農家には3回搾乳を実施しているものの労力的な問題がある。
 このことから、自動搾乳システム(搾乳ロボット)による3回以上の多回搾乳牛と手動による2回制限搾乳牛を各3頭用いて8週間調査し、搾乳回数と乳量及び体細胞数への影響について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 多回搾乳時の平均搾乳回数は3.8±2.1回で2回から6回の範囲で搾乳され、バラツキが見られた。
  2. 調査期間において、前日乳量に対する増減の割合で変動割合を求めると、1回搾乳は平均乳量20.9kgに対して6.5±0.8%、多回搾乳は平均乳量26.3kgに対して21.0±18.3%と著しい変動が認められた。なお、調査開始前1週間の乳量は、2回搾乳で22.2kg、多回搾乳で28.9kgであった。
  3. 生乳中の体細胞数を各個体別に3回調査したところ、2回搾乳では平均8.4万、多回搾乳は平均10.5万となったが、有意差は認められなかった。

表1、表2、表3 [具体的データ]
成果の活用面・留意点
      ・多回搾乳をする場合、安定的な搾乳回数が必要であり、牛の自発的な進入を促進させる手段と搾乳ロボットに適合した乳器をもつ牛群を整備する必要がある。

      ・多回搾乳においては、搾乳回数の変動により日乳量の変化が著しいことから、能力検定の利用には2日以上の合計乳量で検討することが必要である。


図表1 211095-1.jpg
図表2 211095-2.jpg
図表3 211095-3.jpg
カテゴリ 乳牛 ロボット

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