軽労化作業体系の選択支援手法

タイトル 軽労化作業体系の選択支援手法
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター
研究期間 2003~2004
研究担当者 工藤卓雄
林 清忠
発行年度 2004
要約 軽労化の程度を考慮して作業体系の評価・選択を支援する手法である。現地実証データの収集、農業者との対話等の過程を経て、新たな作業体系の有利性を判断するための指標が得られ、農業者による作業体系選択の意思決定を支援できる。
キーワード 質調整作業時間、軽労化プレミアム、作業体系、純収益、家族労働費
背景・ねらい
省力化・軽労化を狙った様々な機械化作業体系が開発されている。この新たな作業体系(実証体系)をこれまでの作業体系(慣行体系)と比較する現地実証試験も数多く行われている。しかし、軽労化の効果は作業時間では測定できないため、実証体系が慣行体系に比べて有利かどうかを判定するためには、軽労化の程度を表現する指標が必要である。そこで、その指標を開発し、それを用いて作業体系の選択を支援する方法を示す。
成果の内容・特徴 1.
図1)。(4)前のステップで決定した疲労度を、チェック用紙を用いて別の角度から再確認する。(5)質調整係数(時間当たり疲労度)を算出する。(6)質調整係数と作業時間をかけて「質調整作業時間」を計算する。この後、各作業体系の純収益を計算し、その値に基づいて実証体系を導入するかどうかを検討する。
2.
各作業体系の純収益は、質調整作業時間を会計情報と組み合わせることによって計算できる。慣行体系の純収益は所得-家族労働費、実証体系の純収益は所得-家族労働費+軽労化プレミアムである。軽労化プレミアムは、軽労化に対する仮想的な受取金額と解釈できる。
3.
表2)。
成果の活用面・留意点 1.
作成したマニュアルを基にして、普及員(専門技術員)等が利用することを想定している。詳細は、『技術と普及』(2004年9、10月号)等を参照されたい。
2.
疲労度は意思決定者である農業者の選好を表すものであり、アンケートではなく農業者との面接によって決定する。
3.
疲労度は納得できるまで何度か微調整を繰り返すことが望ましい。
4.
長期間にわたり同じ作業が繰り返され、しかも時期によって作業姿勢が異なる場合(トマト栽培における芽かき、摘果等の場合)には、作業項目を決める際に工夫が必要である。
カテゴリ 機械化 軽労化 省力化 トマト

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