コナガコマユバチの寿命と産卵能力は糖給餌によって著しく増加する

タイトル コナガコマユバチの寿命と産卵能力は糖給餌によって著しく増加する
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター
研究期間 2002~2006
研究担当者 下田武志
光永貴之
矢野栄二
鈴木芳人
発行年度 2004
要約 コナガの土着重要天敵であるコナガコマユバチは糖類を利用できるかどうかで寿命、日当たり産卵数、生涯産卵数に大きな違いが見られる。
キーワード コナガコマユバチ、コナガ、糖給餌、寿命、日当たり産卵数、生涯産卵数、IPM
背景・ねらい
総合的病害虫管理(IPM)において、土着重要天敵の有効利用は基幹技術の一つであるが、寄生蜂では圃場内に採餌場所が存在しないために本来の産卵能力を発揮できないことも多いと考えられる。施設内の観察でも採餌場所が存在しない時には、侵入した、あるいは放飼された寄生蜂が翌日には多く死んでしまうことが確認されている。特にコマユバチ科の寄生蜂は寄主体液摂取を行わない種が多いため、その影響が大きいと考えられる。しかし、給餌による寄生蜂の潜在的産卵能力向上についてはこれまでほとんど定量化されていない。そこで、アブラナ科野菜の重要害虫であるコナガの土着重要天敵コナガコマユバチの産卵能力が、給餌によりどの程度影響されるのかを検討する。
成果の内容・特徴 1.
コナガコマユバチに糖類を給餌することによって、給餌しない場合に比べて雌雄共に寿命に約8倍の違いが見られる(図1)。交尾の有無は生存期間に影響しない。また、雌では蜂蜜を与えた場合の方がショ糖を与えた場合より寿命が延びるが、雄ではいずれを与えても寿命は変わらない。
2.
図2)。また、蜂蜜とショ糖で寄生数に有意な差は見られない。
3.
50%蜂蜜を与えることにより生涯産卵数は93.7±4.9(平均値±標準誤差)となる。一方、無給餌の場合は8.1±3.3となり、糖給餌が生涯産卵数を大きく左右することがわかる。
成果の活用面・留意点 1.
アブラナ科野菜の害虫には糖給餌によって寿命や産卵数等が増加する種も知られているので、実際にコナガコマユバチのために糖を給餌する場合には、寄生蜂だけが利用可能で害虫等が利用できない給餌方法を開発する必要がある。
2.
生物農薬として利用をされているコマユバチ科の寄生蜂に対しても糖給餌は産卵能力の向上が期待できる。
図表1 211441-1.png
カテゴリ 病害虫 あぶらな 害虫 農薬

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