生育・収穫情報等を農業機械から効率的に取得するモバイル端末用プログラム

タイトル 生育・収穫情報等を農業機械から効率的に取得するモバイル端末用プログラム
担当機関 収穫システム研究
研究期間 2003~2006
研究担当者 林和信
西村洋
堀尾光広
紺屋秀之
日高靖之
栗原英治
内間亜希子
杉山隆夫
(株)パスコ
発行年度 2006
要約  携帯式作物生育情報測定装置や収量コンバインのシリアルポートに接続し効率的にほ場一筆毎の情報を取得することができる、地理情報システムと連動して動作するモバイル端末用プログラム。
キーワード 情報センター、モバイル端末、GIS、携帯式作物生育情報測定装置、収量コンバイン
背景・ねらい  携帯式作物生育情報測定装置(以下、携帯式装置)や収量コンバインなど(いずれも平成15年度主要研究成果「技術・普及」)、作物の生育状況や収穫情報などをほ場単位で把握する情報取得機器が実用化されつつあるが、各機器で取得した情報を施肥等の栽培管理に活用するためには、パソコンなどで編集・解析する必要がある。そこで、地理情報システム(以下、GIS)を搭載した携帯性に富むモバイル端末(以下、PDA)上で動作し、各機器が取得した情報をほ場と関連づけて取り込むことができる、操作性の優れたプログラムを開発する。
成果の内容・特徴
  1. 携帯式装置および収量コンバインのシリアルポートに接続し各機器が取得した情報を取り込み、地理情報システムと連動させて視覚的にほ場と関連付けることのできる、モバイル版GIS(ESRI社製ArcPAD)を搭載したPDAで動作するプログラムである(図1)。
  2. 携帯式装置のデータは、表1に示す内容で構成され、データはデータラベル毎のグループに集計される。さらに、グループに対応するほ場をPDA画面上に表示されたほ場図から選択し、グループとほ場の関連づけを行う(図2)。約1000点のデータを取得し、ほ場との関連付けを行う作業に要する時間は、5分程度である。
  3. 収量コンバインからのデータ取得は、6バイト毎のパケットに分割されたバイナリデータを数値に変換しつつ行われ、表2に示す内容がテキスト形式で保存される。データにほ場番号が含まれているため、データを端末で取得するだけで取込み操作は完了する。
  4. GIS(ArcView)を搭載したパソコンを利用することによって、複数台のPDAのデータをパソコンのデータベースで管理することができるため、複数のPDA全てで同期の取れた情報を表示することができる。
成果の活用面・留意点
  1. 職務作成プログラムとして登録し、一般に公開する予定である。
  2. 本プログラムの利用により、ほ場一筆毎の水稲の生育状況や収穫情報に基づく、精度の高い肥培管理を行うことが可能となる。
  3. 本プログラムは単独のプログラムとしても動作するが、PDA上で対象ほ場との関連づけを行い、パソコンのデータベースと同期させるにはGISソフトウェアのPDA版及びパソコン版が必要となり、ソフトウェアで70万円程度の導入コストを必要とする。
図表1 211621-1.jpg
図表2 211621-2.jpg
カテゴリ コスト 栽培技術 水稲 施肥 データベース 肥培管理

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