遺伝子導入によるキュウリモザイクウイルス抵抗性トマトの作出

タイトル 遺伝子導入によるキュウリモザイクウイルス抵抗性トマトの作出
担当機関 作物病害究室
研究期間 1997~1997
研究担当者 河辺邦正
岩崎真人
本田要八郎(農研センター)
発行年度 1997
要約 キュウリモザイクウイルスに付随するサテライトRNAのcDNAを遺伝子導入したトマトは、同ウイルスに抵抗性を示す。遺伝子導入トマトの感染株率は感受性品種と同じであるが、ウイルス増殖を抑制して病徴は軽微である。北海道農業試験場・生産環境部・ウイルス病研究室、作物病害究室[連絡先] 011-857-9278
背景・ねらい キュウリモザイクウイルス(CMV)は、各種のアブラムシによって非永続的に伝搬され、多くの野菜類・花き類に被害をもたらしている。北海道農試ではこれまでサテライトRNAを利用した弱毒ウイルスを作出し、トマトのCMV防除に有効であることを明らかにしてきたが、さらに有効な防除法の開発が求められている。トマトには近縁野生種も含めてCMV抵抗性の遺伝子資源はないので、上記のサテライトRNAを発現する遺伝子をトマトに導入し、CMV抵抗性のトマトの作出をめざす。
成果の内容・特徴 (図1)、アグロバクテリウムを用いてトマト(品種:秋玉)に遺伝子導入した。
2. 導入当代(S0)クローン、自殖1世代(S1)、2世代(S2)系統にサテライトRNAを持たないCMV-42CMを接種し、抵抗性ホモの系統を選抜した。
(表1)。抵抗性は、優性の単一遺伝子に支配されているものと思われる。
(図2)。この抵抗性は感染株率を抑制することはないが、ウイルス増殖を抑制して病徴を軽減するタイプであると思われる。
5. 本抵抗性は、サテライトRNAを持たないCMV分離株に対しては有効であるが、えそ性のサテライトRNAを有するCMVには有効でない。
成果の活用面・留意点
  1. 非閉鎖系における安全性評価はおおむね終了したところである。抵抗性遺伝子資源として利用するには、隔離圃場および一般圃場での安全性評価試験を行う必要がある。
 
カテゴリ 病害虫 きゅうり 抵抗性 抵抗性遺伝子 トマト 品種 防除

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