高糖量てんさい新品種候補系統「北海73号」

タイトル 高糖量てんさい新品種候補系統「北海73号」
担当機関 北海道農業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 「北海73号」は、国際共同研究により育成した単胚・二倍体一代雑種で、根中糖分は「モノホマレ」並であるが根重、糖量が極めて高い。
背景・ねらい 北海道農試では、これまで高糖・高品質型品種及び中間型品種を育成してきたが、現在ではさらに多収性を発揮する品種の早期育成が求められている。
 そのため、北海道農試は平成4年以降、諸外国との国際共同研究のなかで、ドイツのクラインワンツレーベン育種会社が育成した種子親系統に対し北海道農試が育成した花粉親系統を交配することによるヘテロシス効果の高い一代雑種品種の育成を行ってきた。
成果の内容・特徴
  1. 根中糖分は標準品種「モノホマレ」並であるが根重が明らかに優り、糖量は「モノホマレ」より8ポイント高く、現在普及している品種の中でも糖生産性が優れる。
  2. 有害性非糖分のナトリウムは「モノホマレ」よりやや高いが品質は「モノホマレ」並である。
  3. 抽苔耐性は「モノホマレ」並の"強"である。
  4. 褐斑病抵抗性は「モノホマレ」並の"やや弱"である。
  5. 根腐病抵抗性は「モノホマレ」よりやや弱い"弱"である。
  6. 耐湿性は「モノホマレ」並の"やや弱"である。
  7. 採種性は良い。
成果の活用面・留意点
  1. 畑作地帯の輪作体系と農家経済の維持向上に向け、北海道一円のてんさい栽培地帯に既存の品種に置き換えて栽培し、普及面積として5,000haが見込まれる。
  2. 根腐病抵抗性が"弱"であるため、本病の発生が懸念される地帯での栽培は避ける。
  3. 耐湿性が"やや弱"であるため、湿害の懸念される排水不良地帯での栽培は避ける。
[平成10年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分]
課題名:てんさい新品種候補系統「北海73号」(普及奨励)
図表1 211976-1.gif
図表2 211976-2.gif
図表3 211976-3.gif
カテゴリ 育種 湿害 新品種 耐湿性 多収性 抵抗性 てんさい 根腐病 品種 輪作体系

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