タイトル |
下水汚泥・牛ふん尿融合コンポストの肥効 |
担当機関 |
北海道立花 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
下水汚泥と牛ふん尿(敷料:バークおよび麦稈)を融合(混合発酵)したコンポスト0.5t/10a施用(現物)による野菜、畑作物の窒素減肥可能量はバーク融合コンポストが1.5kg、麦稈融合コンポストが3kg程度である。また、リン酸およびカリの減肥可能量は、両融合コンポストともリン酸1kg、カリ2.5kg程度である。
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背景・ねらい |
下水汚泥と牛ふん尿(敷料:バークおよび麦稈の2種類)の利用促進を図るために、成分特性および形状の異なる両者を混合、堆積・発酵して得られたバーク融合コンポストと麦稈融合コンポストについて、その分解特性および野菜・畑作物への肥効を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 両融合コンポストとも、窒素、リン酸、カリが適度なバランスで含まれており、重金属含量は下水汚泥より低い(表1)。
- キャベツに対する融合コンポスト0.5t/10a施用(現物)での窒素減肥可能量はバーク融合コンポストが1.5㎏、麦稈融合コンポストが3㎏程度であり、リン酸、カリ減肥可能量は両融合コンポストとも1㎏、2.5㎏程度である(表2)。
- てんさいに対する融合コンポスト2t/10a施用は、窒素過剰で修正糖量が低下する(表3)。
- てんさいに対する融合コンポスト0.5t/10a施用での窒素減肥可能量は、キャベツ同様、バーク融合コンポストが1.5㎏、麦稈融合コンポストが3㎏程度である(表3)。
- 小豆は融合コンポスト施用によって増収し、その効果は0.5t/10a施用より1t/10a施用でより大きい(表4)。しかし、窒素施肥量が少ないため、融合コンポスト施用による窒素減肥は行わない。
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成果の活用面・留意点 |
- 融合コンポスト(高分子系汚泥)の施用にあたっては、乾物汚泥そのもので0.5t/10a以上の施用は避けるなど「都市下水汚泥の農地施用基準」を守ること。
- 施用するほ場の亜鉛含量についてモニタリング調査を実施すること。
[平成10年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分] 課題名:下水汚泥・牛ふん尿融合コンポストの肥効(指導参考)
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
キャベツ
施肥
てんさい
モニタリング
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