だいこんのキスジトビハムシ成虫の発生消長と防除時期

タイトル だいこんのキスジトビハムシ成虫の発生消長と防除時期
担当機関 北海道病害虫防除所
研究期間 1999~1999
研究担当者 大久保 利道
発行年度 1999
要約 道内のキスジトビハムシ成虫の発生ピークは4回あり、成熟した雌成虫および新成虫の出現ピークは3回である。だいこん根部の被害はどの時期に播種しても発芽後3週間目まで被害が現れない。卵期間を1週間とすると、発芽後2週間目からの産卵が被害に結びつく。
背景・ねらい だいこんは本道における主要な野菜であり、栽培面積は5000haを超えるに至っている。このような中キスジトビハムシは根部を食害し品質を下げることから重要な害虫となっているが、その発生経過や、だいこんの生育期間をとおして被害がどのように発生するのかなど不明な点が多く残されている。このため、成虫の発生消長と被害の関係を明らかにし、だいこんの安定栽培に寄与する。
成果の内容・特徴
  1. 成虫の消長では、出現ピークは5月下~6月上旬、7月中~下旬、8月中~下旬および9月中旬以降の4回である(図1)。
  2. 羽化成虫のピークは7月中~下旬、8月中旬および9月中旬以降の3回である(図1)。
  3. 卵巣が発達した個体のピークは5月下旬~6月上旬、7月中~下旬および8月中~下旬の3回である(図2)。
  4. 6月下旬から8月上旬播種で被害が高く、8月下旬に播種では被害が最も小さい。5月~6月上旬播種での被害は中程度である。
  5. いずれの時期に播種しても発芽から3週間程度は被害が発生しない(図3)。6月下旬~8月上旬に播種した場合、被害が発生し始めると被害程度は急速に増加した。8月下旬に播種し場合、被害は緩慢に増加し、被害程度は小さい。5月~6月上旬に播種した場合は被害が現れるのは遅いが、被害が出た後は急速に被害程度が増加する(図3)。
  6. 発芽後約2週間時点で粒剤のトップドレッシング処理を行うと効果が認められた(図4)。
成果の活用面・留意点 発芽後2週間時点での粒剤処理は未登録の施用方法である。
平成11年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:だいこんのキスジトビハムシ成虫の発生消長と防除時期(指導参考)
図表1 212162-1.gif
図表2 212162-2.gif
図表3 212162-3.gif
図表4 212162-4.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 だいこん 播種 防除

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