短時間昇温処理によるマリーゴールド、ニチニチソウの生育促進

タイトル 短時間昇温処理によるマリーゴールド、ニチニチソウの生育促進
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 花き研究所
研究期間 2003~2005
研究担当者 道園美弦
島地英夫
牛尾亜由子
腰岡政二
発行年度 2003
要約 マリーゴールド、ニチニチソウは明期開始前後、明期終了前後3時間の30℃昇温処理で生育が促進する。マリーゴールドにおいては明期終了後30℃、3時間の昇温処理で出らい日数が短縮する。
キーワード マリーゴールド、ニチニチソウ、変温管理
背景・ねらい
花きの施設栽培における温度制御に要するコストは多大であり、低コストな生産技術の開発が望まれている。草丈等の伸長調節には昼夜温較差(DIF)処理が試みられているが、短時間変温処理はそれよりも低コストな手法と考えられる。そこで、花壇苗のマリーゴールドとニチニチソウを供試して、明期開始あるいは明期終了前後の短時間の昇温処理が草丈伸長や出らい日数に及ぼす影響を明かにする。
成果の内容・特徴 1.
アフリカンマリーゴールド、ニチニチソウは、明期開始あるいは終了前後3時間の30℃昇温処理で生育が促進する(図1、図2)。
2.
アフリカンマリーゴールドは、明期終了後3時間の30℃昇温処理で出らい日数が短縮する。(表1、図2)。
3.
アフリカンマリーゴールドは、明期開始後3時間の30℃昇温処理で平均温度をそろえた区以上に生育が促進する。明期終了後3時間の30℃昇温処理により平均温度20℃にそろえた区以上に出らい日数が短縮したことは、短時間昇温処理の効果は単なる積算温度効果ではない(表1)。
成果の活用面・留意点 1.
本処理は、育苗時に比較的高温を要するアフリカンマリーゴールド、ニチニチソウの花き苗生産おいて、低コストで生長促進を図るための基礎情報となる。
図表1 212795-1.gif
図表2 212795-2.jpg
図表3 212795-3.gif
カテゴリ 育苗 コスト 施設栽培 低コスト マリーゴールド

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