ミカンヒメコナカイガラムシの発生時期の予測

タイトル ミカンヒメコナカイガラムシの発生時期の予測
担当機関 果樹試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 ミカンヒメコナカイガラムシの発育速度から有効積算温度,発育零点を求めた。これらをもとに野外における発生回数,時期を気温から予測することができた。
背景・ねらい
ミカンヒメコナカイガラムシは体がワックスで覆われ,好んですき間などに潜むため,薬剤防除はワックスに十分覆われていない,比較的よく歩行する1,2齢幼虫の時期を逃すと十分な効果が得られない。しかしこの時期の幼虫は非常に小さいため,防除は発育の進んだ時期にずれこみ,防除適期を逸することが多い。そこで,気温から本種ふ化幼虫の発生時期を予測し,適期防除を行うための基礎とする。
成果の内容・特徴
  1. ミカンヒメコナカイガラムシの発育零点,有効積算温度は表1のようになった。
  2. ミカンヒメコナカイガラムシの卵期間は約2日であり,このことから雌成虫の産卵期間がほぼそのまま幼虫の発生時期とみなせる。
  3. 表1で示した発育零点と有効積算温度を用い,各齢の発生時期を気温から計算し,露地及びガラス室における実際の発生時期を予測できた。ガラス室内の例を
    図1に示した。
成果の活用面・留意点
気温から発生時期を予測できるが,各世代の幼虫の発生期間には時間的な幅があるため,これを考慮して防除時期を決定する必要がある。
図表1 212889-1.gif
図表2 212889-2.gif
カテゴリ 病害虫 防除 薬剤

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