タイトル | 温州萎縮ウイルスの遺伝子構造 |
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担当機関 | 果樹試験場 |
研究期間 | 1997~2000 |
研究担当者 |
岩波 徹 |
発行年度 | 1997 |
要約 | 温州萎縮ウイルスの全ゲノムの塩基配列を決定し、遺伝子構造を解明した。遺伝子構造はコモウイルス属やネポウイルス属と共通する部分もあったが、5'末端の類似タンパク質や3'末端側の非翻訳領域などの構造が著しく異なり、これまでに報告例のない新しいウイルスであった。 |
背景・ねらい | 温州萎縮ウイルスは我が国のカンキツに大きな被害を与えている。本ウイルスはこれまでゲノムの塩基配列、遺伝子構造が不明であり、未分類ウイルスであるので、遺伝子解析を行い、その所属を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 温州萎縮ウイルスをタイプ種とした新しいウイルス属、genus Satsumavirus を国際ウイルス分類委員会に提唱中である。 決定された塩基配列を利用した遺伝子診断法の開発が期待できる。 温州萎縮ウイルスの解明された遺伝子(外被タンパク質、ポリメラーゼ)は、ウイルス抵抗性カンキツの作出に利用可能である。 |
図表1 | |
カテゴリ | 抵抗性 トマト その他のかんきつ |