タイトル | タイ国でのカンキツトリステザウイルス (CTV)弱毒系統の収集 |
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担当機関 | 果樹試験場 |
研究期間 | 1998~1998 |
研究担当者 |
加納 健 家城洋之 |
発行年度 | 1998 |
要約 | タイ国ではカンキツトリステザウイルス( CTV)の検定植物であるライムが経済栽培され、自然の高温により弱毒化されていると推測されたので、各地のカンキツ園のライムの新葉の病徴がvein clearing 及び軽微な vein soaking 症状を示す樹から穂木を採取して持ち帰り、生物及びELISA 両検定によって CTV 弱毒株を得た。 |
背景・ねらい | わが国のカンキツの大部分は CTV 強毒系統を保毒しており、耐病性品種であるウンシュウミカン以外の大部分のハッサク、伊予カン、ネ-ブルオレンジ、ユズ、セミノ-ル等の中晩柑は感受性で樹勢衰弱、生産性の低下等を生じている。そのため、同種ウイルスの弱毒系統が強毒系統に示す干渉効果の利用が行われている。現在までに数系統の弱毒ウイルスが選抜されたが完全な防除効果を示していない。そこで、検定植物であるライムが経済栽培され、自然の高温による熱処理によって弱毒化されていると推測されるタイ国で、ライム葉での弱毒系統の病徴である vein clearing あるいは軽微な vein soakng 症状を呈する樹から穂木を採取して、より干渉効果の優れた弱毒系統を得る。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 今回得られた弱毒株から、ミカンクロアブラムシで CTV を単離してウイルス学的検討を行うと共に、干渉効果が高く被害回避に利用可能な優良弱毒系統を選抜する。 |
図表1 | |
図表2 | |
カテゴリ | 病害虫 温州みかん 栽培技術 耐病性品種 接ぎ木 はっさく 防除 ゆず ライム その他のかんきつ |