WWW による果樹品種情報検索システム

タイトル WWW による果樹品種情報検索システム
担当機関 果樹試験場
研究期間 1998~2000
研究担当者 鈴木大助
発行年度 1999
要約 果樹の品種情報として、樹種ごとに品種名、登録状況、育成場所、品種の説明等をデータベース化し、インターネットを介して画像を含む情報を効率的に検索・提供できる全文検索システムを開発した。
背景・ねらい 現在、インターネットが世界的に普及し、各家庭でも各種の情報の入手が容易になっている。果樹については、その生産、加工、消費に至るまで情報提供可能な ケースが多く存在し、また、その需要も多いと考えられる。このため、果樹の品種情報として、樹種ごとに品種名、登録状況、品種の説明等をデータベース化 し、インターネットを介して効率的に情報を提供するための全文検索可能なシステムを開発することが重要となっている。特に、果樹品種の画像情報を充分かつ積極的に提供し、果樹の専門家のみならず、一般の消費者、学生等にも理解できるシステムの構築が要求されている。
成果の内容・特徴
  1. 果樹の専門家のみならず一般の消費者、学生等に対し、画像を含めた果樹の品種等に関する各種情報をインターネットを介して効率的に情報を提供するための「果樹品種情報検索システム」を開発した (図1) 。
  2. 果樹品種情報のうち情報提供するための項目として樹種名、品種名、命名登録状況、品種登録状況、交配年、交配組み合わせ、品種の説明、育成場所(育成担当者)、参考文献名及び写真データ(樹姿、花、果実、その他)を選定した。また、付随するデータとしてデータ入力年月、データ提供者の所属・氏名、連絡先(E-mail Address)を明記し、知的所有権の確保を図ることとした(図2、3)。
  3. データベース設計に当たっては上記の項目のうち、樹種名、育成場所については固定検索項目として設定し、検索データ入力の際はリストから選択できるようにするとともに、その他のテキストデータはフリーキーワードによる全文検索対象項目として設定した。なお、フリーキーワードは2つのワードを用いてand/or検索もできるようにした(図1)。
  4. パソコンによるデータの入力は市販のソフトであるMicrosoft AccessのFormを用いて行い(図5)、WWWでの情報提供のためのデータの加工は入力データをCSVファイルに変換し、市販のエディタソフトを用いて、更にそれらにHTMLタグを挿入し、余分な改行マークを削除し、テキストデータファイルとした。また、品種画像についてはスライド等の既存の画像をPhoto-CD化し、更にJPEG又はGIFファイルとして保存した(図4)。これらのデータをインターネットを介して提供できるようにするための検索用インターフェイスとJPerl言語による検索プログラムを開発した。
  5. 本年度入力したデータは果樹試験場育成品種のデータと画像で、果樹試験場育種関係研究室が作成したものであり、著作権は当該研究室にある。開発したシステムのデータ検索に要する時間は数秒程度であり、十分利用に耐えるものであると推定された。
成果の活用面・留意点 開発したシステムは果樹試験場のホームページにおいて公開されており、インターネットを介して自由に利活用できる。
図表1 212991-1.jpg
図表2 212991-2.jpg
図表3 212991-3.jpg
図表4 212991-4.jpg
図表5 212991-5.jpg
カテゴリ 育種 加工 データベース 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる