タイトル | だいこんの作期別および用途別の品種特性 |
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担当機関 | 十勝農試 |
研究期間 | 2001~2002 |
研究担当者 |
鳥越昌隆 西田忠志 高宮泰宏 |
発行年度 | 2002 |
要約 | だいこん栽培の各作期で求められる重要な特性に優れた品種・系統を選定し、特性を評価した。また、特定用途向け(漬物用、煮物用、薬味用)だいこんの特性を評価した。近い作期の間であれば、かたさの予測が可能であった。 |
キーワード | だいこん、品種、特性、作期、かたさ |
背景・ねらい | 道内産地ではだいこんの新品種の導入が多く、地域に適した品種を選択することが重要である。品種選択における情報の効率的な提供を目指して、民間育成品種について、作型、地域適応性をふまえ、産地における品種選択の資料を提供する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 各作期で求められる重要な特性に優れた品種・系統を選定し、特性を評価した(表1)。 作期I(5月まき):抽台では「美春」、「YR春育」、「優等生」が、肥大性では「美春」、「YR311」が良好である。 作期II(6月上・中旬まき):抽台では「若里」、「喜太一」、「晩抽喜太一」が、軟腐病では「春貴023」が良好である。 作期III(6月下旬まき):軟腐病では「夏仙人」、「スーパー夏信」が、規格内率では「秋明」、「MK-R840」が良好である。 作期IV(8月上・中旬まき):規格内率では「新人総太り」が良好である。 2. 漬物用の「新八州」は細長い形状である。煮物用の「おでん」は太く、煮熟時のかたさはやわらかい。薬味用の「辛丸」は辛味の指標値であるITC含量が極めて高い(表2)。 3. 近い作期(作期Iと作期II、作期IIIと作期IV)の間において、かたさ(生、煮熟時、表皮)はそれぞれに有意な正の相関がみられることから、作期が近ければかたさの予測が可能である(表3)。 |
成果の活用面・留意点 | 産地におけるだいこん品種選択時の資料とする。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 新品種 だいこん 品種 |