タイトル | やまのいも育種技術の改善 |
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担当機関 | 十勝農試 |
研究期間 | 2000~2002 |
研究担当者 |
鳥越昌隆 西田忠志 高宮泰宏 黒崎友紀 入谷正樹 |
発行年度 | 2002 |
要約 | やまのいもの交雑育種において、交配後30日から40日間果培養を行い、種子培養を省略することにより、交雑実生獲得までの期間を短縮できる。 |
キーワード | やまのいも、交雑育種、種子培養、果培養、交雑実生 |
背景・ねらい | やまのいも類の交雑育種において、これまで未熟な胚の生育を促すために、交配後に果培養、種子培養、胚培養と3段階の培養を行っており、煩雑な作業と長い培養期間を要する。そこで労力の軽減と培養期間の短縮を目指し、交雑実生獲得のための効率的な育種技術を確立するために、交配および培養方法を検討した。 |
成果の内容・特徴 | 1. 交配後の培養処理の効果は、その後の胚の生育から種子培養を省略し、果培養のみで十分である(図1)。 2. 果培養を開始する時期はその後の胚の生育から交配後30日程度が良い(図2)。 3. 果培養期間は胚の形状や大きさから40日以上で、果および種子が褐変した時期に胚を摘出することが良い(図3)。 4. 種子培養を省略することによって、交配からポット栽培までの期間を現行より50日間短縮できる(図4)。ビニールハウスでポット栽培を行う場合は6月上旬までに幼苗を馴化・定植することにより翌年に圃場栽培出来うる種いもが得られる。 5. いちょういもとながいもの交配において、交配前1週間の気温は最高気温が34℃程度あれば最低気温が18℃程度であっても、十分に種子を獲得できる(表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 本試験は雌株にいちょういも、雄株にながいもを用いた交雑に関する試験であり、他のやまのいも類では未検討である。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
図表5 | |
カテゴリ | 育種 いちょう 栽培技術 やまのいも |