タイトル |
花壇・切り花用チューリップ新品種「礪波育成101号」 |
担当機関 |
富山県農業技術センタ- |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
花色が鮮明な覆輪の品種を育成することを目標に昭和49年に交配を行い、チ ューリップ「礪波育成101号」を育成した。花色は濃赤色に明黄色の鮮やかな覆輪であ る。また、茎葉が強健で、2~3月出し促成栽培ではボリューム感のある切り花が得られることから、花壇・切り花用に適する。
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背景・ねらい |
花色が鮮明な覆輪で、茎葉が強健な花壇・切り花栽培向け品種の育成を目標とした。
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成果の内容・特徴 |
- (1)育成経過
- 昭和49年、草丈が高く草姿の良い「平和」を種子親、昭和48年オランダより導入した花色が濃赤色に黄色の覆輪で促成適応性のある「7311」を花粉親とした交配によって得られた実生栄養系の中から選抜した。平成6年から平成8年までの3年間、系統適応性検定試験に供した結果、優良と判定された。
- (2)特性の概要
- ア.露地での開花期は4月下旬。花色は濃赤色に明黄色の鮮やかな覆輪である。茎葉が強健で、葉の着生バランスも良いことから、花壇植え及び切り花生産の両面に適する草姿である(表1)。
- イ.球根収穫期は6月中旬。主球の肥大性、分球性ともによく、安定した球根生産ができる(表2)。
- ウ.2~3月出し促成栽培では安定して開花し、ボリューム感のある切り花が生産できる(表3)。12月出し促成栽培ではブラスチング株の発生によって開花率が低下することがある(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- (1)球根生産では日本海側一帯のチュ-リップ球根生産地全域、促成栽培ではチュ-リップ 切り花生産地全域にそれぞれ適する。
- (2)球根生産においてはほ場裂皮が多くなる場合があるので、ほ場の潅水は5月中旬までは 土壌水分がpF2.0~2.3となるようにし、5月下旬以降は控えるように管理する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
新品種
チューリップ
品種
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