SPF豚肉の理化学的および官能的特性

タイトル SPF豚肉の理化学的および官能的特性
担当機関 富山県畜産試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1998
要約 飼養環境の違いがSPF由来豚の豚肉品質に及ぼす影響を調査したところ、SPF環境で飼育された豚は一般環境で飼育された豚に比べ発育が早く、その肉は官能的に軟らかいことが明らかとなった。
背景・ねらい 特定疾病を排除したSPF豚は、養豚経営において飼料効率や発育性が改善される等、生産コストの低減化が期待できることから飼養頭数は近年拡大傾向にある。一方、その肉は消費者の食肉への安全志向に加え、軟らかく豚肉特有の臭みが少ない等の官能評価がなされており、差別化販売が可能な高品質豚肉として期待されている。しかし、SPF豚肉の品質特性については調査・研究の事例が少なく、特に理化学的な特性については充分に解明されていない。
 そこでSPF豚肉の理化学的分析や官能試験に基づく品質特性の把握を目的に、同一の給与飼料・時期のもとで、SPF環境下並びに一般環境下で肥育した大ヨークシャ種SPF豚の肉質について比較検討した。
成果の内容・特徴
  1. 105Kg到達日齢およびDG(一日当り平均増体重)は、SPF区が136.3日,1031.9g、一般環境区が162.8日、779.1gで、SPF区は有意に早い発育性を示す(表1)。
  2. 理化学的特性については両区間で有意な差は見られないが、SPF区は淡い肉色を有する(表2)。
  3. テンシプレッサーを用いた破断応力の測定ではSPF区で軟らかい傾向が見られ、官能検査においても同様な結果(p<0.01)が得られる(表2、表3)。
成果の活用面・留意点
  1. SPF飼養は肥育期間が短縮されるため、肉豚生産コストの低減が可能である。
図表1 214322-1.gif
図表2 214322-2.gif
図表3 214322-3.gif
カテゴリ カイコ 経営管理 コスト 飼料効率

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