暖地型牧草栽培における除草剤の播種前茎葉処理法

タイトル 暖地型牧草栽培における除草剤の播種前茎葉処理法
担当機関 富山県畜産試験場
研究期間 1994~1997
研究担当者
発行年度 1998
要約 暖地型牧草(ローズグラス、カラードギニアグラス)栽培において、耕起11~19日後にパラコート・ジクワット剤(成分:5%、7%)を10a当たり400ml(300倍希釈)散布し、翌日に播種することで、雑草の発生量を抑制して牧草の増収が図れる。
背景・ねらい 暖地型牧草は、初期生育が比較的緩慢なため雑草との競合に弱く、発生する雑草の種類によっては、収量・品質ともに著しい低下を招くことがある。そこで暖地型牧草の安定生産を目指し、除草剤の播種前茎葉処理法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 耕起11日後にパラコート・ジクワット剤を製品400、600、800ml/10a(水125リットル希釈)で茎葉処理し、翌日にカラードギニアグラス(品種タミドリ)及びローズグラス(品種カタンボラ)を播種すれば、無処理区に比べ雑草発生量は減少し、牧草生産量は増加する(図1)。
    この場合、処理量間で効果に差が無いことから、処理量は経済的な400mlで良い。
  2. 耕起後11~19日には、ほとんどの雑草が発生し終えることから、この時期に茎葉処理すれば高い除草効果が得られる(図2、3)。
  3. 以上の結果から、暖地型牧草の雑草防除にはパラコート・ジクワット剤を耕起11~19日目に10a当たり400ml(300倍希釈)で茎葉処理し、翌日に播種する方法が有効である。
  4. 茎葉処理剤の使用手順は表1のとおりとする。
成果の活用面・留意点
  1. ローズグラス、カラードギニアグラス栽培に適用できる。
  2. 土壌中の水分や気温が低く雑草の発生が遅れる場合には、散布時期を遅らせる。
図表1 214324-1.gif
図表2 214324-2.gif
図表3 214324-3.gif
図表4 214324-4.gif
カテゴリ 病害虫 カラー 雑草 除草 除草剤 播種 品種

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