マクロシードペレットによる草地の不耕起更新法

タイトル マクロシードペレットによる草地の不耕起更新法
担当機関 富山県畜産試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 北陸地域において不耕起で草地を更新する場合、マクロシードペレットを16個/m2播種すれば、2年間は追肥することなく直播法(不耕起で表面散播し基肥、融雪後と刈り取り毎に追肥)と同程度の牧草収量が得られる。また、10a当たり1000mLの除草剤(成分:グリホサート41%)で前植生を処理すれば、より牧草の増収が可能である。
背景・ねらい 近年、マクロシードペレットを用いた不耕起更新技術が開発され、北海道や東北における成功例が報告されてきているが、北陸地域とは気候や植生が異なることから、本地域に適したマクロシードペレットによる草地の不耕起更新技術を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 形成複合肥料に混播牧草種子を糊付けしたマクロシードペレットを16個/m2の割合で播種すれば、2年間は追肥することなく直播法(不耕起で表面散播し基肥、融雪後と刈り取り毎に追肥)と同程度の牧草収量が得られる(表1、図1)。
  2. 10a当たり1000mLの除草剤(成分:グリホサート41%)で前植生を処理すれば、無処理に比べ牧草の乾物収量や割合が高まる(図2)。
  3. マクロシードペレット中の窒素は、播種から1年後で4割、2年後でも2割が残っており、収量性も考慮すれば少なくとも2年間は追肥が不要である(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 気象条件が類似する地域で、急傾斜地や礫が多く耕起による更新ができない草地等に活用できる。
  2. マクロシードペレットの製造や散布作業は、更新面積が狭い場合は人力で対応できるが、広い場合は東北農業試験場で開発した種子塗布機、散布機等が必要である。
図表1 214414-1.gif
図表2 214414-2.gif
図表3 214414-3.gif
図表4 214414-4.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 傾斜地 除草剤 播種

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