| タイトル |
牧草の全面耕起・施肥・播種同時作業機 |
| 担当機関 |
富山県畜産試験場 |
| 研究期間 |
2000~2000 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
ロータリ上部に揺動式ブロードキャスタと播種機を搭載し、圃場の全面耕起と同時に、施肥・播種する省力的な作業機である。これにより、作業時間がロータリ、ブロードキャスタ、背負い動力散布機を用いた体系の約1/2に短縮できる。
|
| 背景・ねらい |
転作田における牧草の二毛作栽培は、生産量の増大と家畜ふん尿の円滑な活用を図る上で有効な方法であるが、前作収穫後から跡作播種までの作業適期は短く、堆肥散布後 の全面耕起・施肥・播種作業の省力、迅速化が必要である。 しかし、従来の省力機は圃場の部分耕起や耕起・播種作業のみに対応したものであることから、全面耕起及び施肥・播種の同時作業機を開発する。
|
| 成果の内容・特徴 |
- 本機の構成は、ロータリの上部に揺動式ブロードキャスタ及び播種機(種子用ホッパ、ロール式繰出装置、スパウト)を搭載しており、各部の駆動は、ロータリがトラクタのPTO軸で、施肥及び播種用スパウトは連結して付設の油圧モータで、ブロードキャスタシャッターの開閉及び種子繰出ロールの回転は電動モータで行う(図1)。
- ホッパ容量は施肥部300L、播種部12Lあり、標準区画(30a)のほ場を無補充で散布できる。
- スパウトをキャンバスシートで覆うことで、粒状高度化成肥料及びイタリアンライグラス種子ともに約90%を2.48m(作業幅2.40m)内に散布できる(図2)。
- 10a当たりの作業時間は14分で、個別作業26分の1/2程度に短縮できる(表1)。
- 作業幅における散布量の変動係数は、種子が53%、肥料が32%で、個別作業と同等の散布精度が得られる(表2、図2)。
- ほ場での発芽は正常で、播種後14日目(平成12年10月6日播種)の草丈は8.5cm、個別作業8.2cmで同等に生育する。
|
| 成果の活用面・留意点 |
- イタリアンライグラスのみならず、播種機の繰出装置の調節によりスーダングラスにも利用できる。
- 本機は重く、重心も高いため、52kW(70ps)以上の大型トラクタを用い、傾斜地での使用は避ける。
- 通常のブロードキャスタの使用法に比べ狭い範囲(240cm)に散布するため、排出口面積の縮小、シャッター開度の無段階調節化により、施肥量の精密な調節が必要である。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| 図表4 |
 |
| カテゴリ |
肥料
イタリアンライグラス
傾斜地
施肥
二毛作
播種
|