裸麦「イチバンボシ」の奨励品種採用

タイトル 裸麦「イチバンボシ」の奨励品種採用
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1994~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 裸麦「イチバンボシ」は、早熟で倒伏しにくく、多収である。また、大粒で精麦白度が高く良質である。このため、裸麦の奨励品種(特定品種)に採用する。普及地帯は、尾張部、西三河部の洪積土壌地帯(水田)である。
背景・ねらい 本県において栽培されている「ユウナギハダカ」は、倒伏しやすいこと、成熟期が遅いこと、収量が低いことが問題であった。このため、平成3年から早熟、耐倒伏、良質多収を目標として、裸麦の優良品種を選定する。
成果の内容・特徴
  1. 「イチバンボシ」の出穂期は「ユウナギハダカ」より8日、成熟期は5日早い。
  2. 稈長は84cm程度で「ユウナギハダカ」より8cm短く、穂長はほぼ同等である。穂数は「ユウナギハダカ」より多く、穂数確保は容易である。
  3. 耐倒伏性は、短稈のため「ユウナギハダカ」より強く、やや強である。
  4. 子実収量は「ユウナギハダカ」対比116と高い。また千粒重は「ユウナギハダカ」より2.8g大きく大粒で、外観品質も「ユウナギハダカ」と同等以上である。
  5. 「ユウナギハダカ」よりとう精に要する時間が短く、精麦白度も高いなど食料用としての適性が高い。
成果の活用面・留意点
  1. 湿害には強くないとみられるため、普及地帯は、水田作の場合、比較的排水性に優れる尾張部、西三河部の洪積土壌地帯とする。
  2. 排水対策を徹底して、11月中~下旬に適期播種し、多雨年には特に赤かび病防除を励行する。
図表1 214805-1.gif
図表2 214805-2.gif
図表3 214805-3.gif
カテゴリ 病害虫 湿害 水田 排水性 播種 品種 防除

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