タイトル |
ウインドウレス鶏舎における低照度間欠照明が採卵鶏の生存率及び産卵成績に及ぼす影響 |
担当機関 |
三重県農業技術センター |
研究期間 |
1994~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
ウインドウレス鶏舎における採卵鶏の飼養において、育成期の間欠照明時の低照度(1ルックス)化は、その後の生存率を改善する。しかし、成鶏期の低照度化は産卵率及び産卵日量を低下させる。
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背景・ねらい |
ウインドウレス鶏舎では、産卵能力を最大限に発揮させるために育成期から成鶏期を通じて緻密な光線管理が行われている。近年、連続照明法に比べ、産卵性に悪影響を与えず、電気代の節減に有効であったことから、間欠照明法が普及してきている。しかし、間欠照明下における低照度化に関しては検討されていない。そこで、慣行の照度(育成期5ルックス、成鶏期10ルックス)より低照度下における間欠照明法を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 育成期に照度を下げても性成熟(表1)に影響を与えず、1ルックスの管理では成鶏期の生存率が改善された(表2)。
- 産卵率及び飼料日量は成鶏期の照度の影響を受け、産卵前期では照度が低いほど低下する傾向がみられ、特に1ルックスでは明らかに低下した(図1、表3)。
- 産卵日量は成鶏期の照度の影響を受け、産卵全期間特に産卵前期では照度が低いほど低下し、10ルックスに比べ、5及び1ルックスは明らかに低下した(表3)。
- 以上のことから、間欠照明下における適正照度は、育成期では慣行の5ルックスより1ルックスが望ましく、成鶏期では慣行の10ルックスより低照度にするのは望ましくない。
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成果の活用面・留意点 |
育成期において、慣行の5ルックスより低い1ルックス点灯を行う場合、暗すぎて日常の管理作業に支障があるので、管理作業中には照度を上げるなどの措置が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
鶏
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