有色鶏卵の鶏齢と光線照射の違いによる卵殻色の変化

タイトル 有色鶏卵の鶏齢と光線照射の違いによる卵殻色の変化
担当機関 岐阜県養鶏試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 有色鶏卵の卵殻色を測色色差計により継続的に測定した結果、卵殻色は鶏齢に伴い退色することが明らかになった。また、光線に曝す事によっても卵殻色は退色することが確認された。
背景・ねらい 特殊鶏卵や直販用鶏卵としては白玉鶏卵よりも有色鶏卵が主流になっており、有色卵鶏のシェアーが今後も高まっていくことが予想される。
有色鶏卵では卵殻色の斉一性は重要な形質であり、また、系統においての選抜効果も高いことが示されているが、鶏舎内での採卵場所や採卵時期によって測定値の誤差が大きく育種を行う上で問題となっている。
そこで当場では赤玉鶏と青玉鶏の卵殻色の鶏齢及び光刺激(1000LX)による有色卵の卵殻色の変化について調査を行った。
成果の内容・特徴 鶏齢に伴う卵殻色の変化(図1、図2)
  1. 赤玉鶏卵、青玉鶏卵のa値(赤色濃度・緑色濃度)は鶏齢が進むにつれて絶対値が小さくなった。
  2. b値(黄色濃度)やL値(明度)には、明確な変化が認められなかった。
  3. 卵重と色の濃度には、相関は無かった。
    光線照射による卵殻色の変化(図2)
    1. 光線の照射により、赤玉鶏卵は時間の経過に従いa値の絶対値は小さくなり、L値は大きくなった。
    2. b値には大きな変化はなかった。
成果の活用面・留意点 有色鶏卵における卵殻色は鶏の週齢に伴う濃度低下と光線の照射中に進む濃度低下により退色することが認められたので、卵殻色の改良を図る場合には特に光線による退色をさけて評価することが重要である。
太陽の直射日光は、100,000lxの照度があり短時間の照射でも影響が大きいと考えうるのでサンプルの取扱いには注意を要する。
今回の調査では、濃度の低下が卵殻色素の大部分を占めるポルフィリンまたはビリベルジンの量的な減少によるものかはわからなかった。
また、どの波長が影響を及ぼしているのか調べる必要がある。
図表1 214843-1.gif
図表2 214843-2.gif
図表3 214843-3.gif
カテゴリ 育種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S