ウインドレス鶏舎における各種ケージシステムの鶏糞中水分含量

タイトル ウインドレス鶏舎における各種ケージシステムの鶏糞中水分含量
担当機関 岐阜県養鶏試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 今回調査したウインドレス鶏舎の4種類のケージシステムの中では、鶏糞予備乾燥システムを備えたケージシステムの鶏糞中の水分含量が最も低下した。鶏糞予備乾燥に伴う送風による産卵成績への影響は認められない。
背景・ねらい 採卵養鶏では、経営の効率化と畜産公害の発生防止に大きな効果を発揮する高密度ウインドレス鶏舎の導入により規模拡大が進展している。しかし、経営規模の拡大に伴い鶏糞処理が問題となっており迅速で効率的な処理が望まれている。予め鶏糞処理前に鶏糞中水分を低下させることは、搬出後の処理作業の効率化が図られるとともに、悪臭や衛生害虫の発生の抑制にも大きな効果がある。
本調査は、ウインドレス鶏舎における各種ケージシステムと鶏糞中水分含量について比較検討した。調査は、リバースタイプAライン4段ケージシステム(以下A)飼養羽数528羽、Aライン5段ケージシステム(以下B)飼養羽数775羽、高床鶏舎用直立4段スクレイパー除糞ケージシステム(以下C)飼養羽数567羽及び直立4段糞乾ベルトケージシステム(以下D)飼養羽数624羽の4種類(図1)である。
成果の内容・特徴
  1. 1年間の平均鶏糞中水分含量は、A68.8%、B77.2%、C69.6%、
    D57.6%となり、Dが最も低かった。また、Dは、年間を通じて他より低い傾向で推移した。これは、鶏糞への送風の効果が現れたものである。(図2)
  2. 年間の鶏糞中水分含量の推移は、A、B及びCの変動が比較的小さいのに比較してDは夏場に水分含量が大きく、舎外の湿度の影響を受けやすいことが伺われる。
  3. 産卵成績は、4種類のシステムに差は認められない。
成果の活用面・留意点
  1. ケージ下への送風による鶏糞予備乾燥により年平均の水分含量が57.6%となり、一般に発酵処理に適したものであり、鶏糞処理の省力化が期待される。
  2. 臭気測定により悪臭がどの程度発生が抑制されているかの評価が必要である。
図表1 214845-1.gif
図表2 214845-2.gif
カテゴリ 害虫 乾燥 規模拡大 経営管理 省力化 肉牛

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