チャ二段摘みの摘採時期と位置の判定法

タイトル チャ二段摘みの摘採時期と位置の判定法
担当機関 静岡県茶業試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 チャの二段摘みの時期と位置を明らかにした。摘採中後期になり荒茶単価が下がってきた時期に、一回目の摘採収量が全体の45~55%になる位置で行うと収益性が高まる。重さの異なる2種類の板を新芽に乗せ、その停止位置を計測することで、二段摘みの時期と位置の目安を得ることができる。
背景・ねらい 二段摘みは、同じ日に新芽の上部と下部を二回に分けて摘採する方法である。可搬型摘採機が導入された頃、収益性を高める有利な摘採方法として考案されたが、二回摘採が重労働となり普及しなかった。
近年普及しつつあるレール走行式摘採機は、軽労働で精度の高い摘採ができるため、二段摘みに適している。しかし、可搬型摘採機を前提としたこれまでの二段摘みでは、時期と位置についての検討が不十分で、レール走行式摘採機の能力が発揮できない。そこで、二段摘みの摘採時期と位置を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 摘採時期が遅くなり、硬葉化が進み荒茶単価が下がってくると、二段摘みの収益性が高まる(図1)。
  2. 摘採位置により収益性に差が認められ、二段摘みの収益性を高めるためには、上芽(一回目)の収量比率が全体の45~55%になるように摘採する
    (表1)。
  3. 茶園や時期により変わる新芽の伸育状態は、重さの異なる二種類の板を新芽に乗せ、その停止位置を計測し把握する(図2)。
    計測板 「軽」 大きさ:25cm×25cm重さ:161g(厚さ4mmのベニヤ板)
    〃「重」〃 :〃〃 :418g(厚さ12mmのコンパネ)
    注)二段摘みの二回目の摘採位置:秋整枝面から1cm上
  4. 二種類の板の停止位置により二段摘みの時期と位置の目安を得ることができる(表2)。
    時期指標「重」÷「軽」の値が0.6a)以上となった時期
    位置指標 一回目の摘採を(「軽」÷2+0.5b))cmの位置
成果の活用面・留意点
  1. 二段摘みの二回目の摘採位置により時期、位置指標は変わるので、その場合は上記4のa、bの値を変更する必要がある。
図表1 214936-1.gif
図表2 214936-2.gif
図表3 214936-3.gif
図表4 214936-4.gif
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