タイトル |
高品質ティーバッグ用緑茶の簡易製造法 |
担当機関 |
埼玉県茶業試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
背景・ねらい |
緑茶の消費拡大のために、簡便に飲用できる高品質な緑茶ティーバッグの開発が求められている。しかし、これまでのティーバッグ茶は普通煎茶の一部分利用であった。そこで、県内の茶生産農家に普及でき、高品質でかつ、ティーバッグに加工し易い緑茶の製造法の開発を行う。
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成果の内容・特徴 |
- 粗揉処理した茶葉を精肉用ミンチにより圧縮粒状化し、更に擂潰機(チョッパー)により細粒化する事で、揉捻と操作に熟練を要する精揉工程を省略でき、標準煎茶製造法より総工程時間を30~40%短縮できる。(表1)
- 製品の色沢は青みが保持され、フェオフィチンの変化率は5~8%低かった。(表2、表4)
- 香気・滋味が向上し、特に二番茶ではこわ葉臭味軽減効果が高い。(表2)
- ティーバッグの浸出率は普通煎茶と同等である。(表3)
- ビタミンCの含有量が一番茶で、普通煎茶より約10%高く保持された。(表4)
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成果の活用面・留意点 |
- ビタミンCの含有量が普通煎茶と同等以上で、色沢も煎茶より良いので、食品添加用にも利用できる。
- 粗揉の取り出しを遅くすると、ティーバッグの浸出率は低下するので注意する。
- 再乾機の代わりに中揉機を使用すると、茶葉が締まるために浸出時の展開が遅れ、ティーバッグの浸出率は低下する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
加工
消費拡大
茶
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