タイトル |
チャ遺伝資源特性情報のデータベース化 |
担当機関 |
静岡県茶業試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
場内に保存している遺伝資源約2450点の萌芽期、耐寒性、樹勢、二番茶期の新芽の葉色、大きさ、先端長及び約440点の一番茶芽の主要化学成分含量特性を調査し、日本語データベースソフト「桐Ver.4」を用いてデータベース化した。
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背景・ねらい |
これまで収集した遺伝資源の11特性について評価を行い、データベース化するとともに育種への有効利用を図る。
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成果の内容・特徴 |
- 現在、当場には日本で育成された79品種及び268系統と中国種の実生個体を中心に収集された2375個体の計2722点の遺伝資源を保存している。
- 萌芽期、耐寒性、樹勢及び二番茶期新芽の各形質には広い変異幅があるが、大部分は萌芽期がやや晩生、耐寒性がやや弱~中、樹勢がやや強である。新芽の葉色は緑~濃緑、大きさ及び先端長は中のものが多い。(表1)
- 一番茶芽の化学成分として、全窒素(Max.6.7%、Min.4.5%)は6.3%以上が7点、4.9%以下が36点、カフェイン(Max.5.0%、Min.2.2%)は4.5%以上が6点、2.7%以下が32点、タンニン(Max.20.0%、Min.7.1%)は17.5%以上が30点、9.5%以下が2点、テアニン(Max.2.62%、Min.0.29%)は2.16%以上が7点、0.75%以下が23点保存されている。(表2)
- 保存している遺伝資源2557点の特性を、導入年、来歴、分類、茶種、保存ほ場名の各項目に従い、日本語データベースソフト「桐Ver.4」に登録した。なお、分類は日本在来種、アッサム雑種、アッサム種、中国種。茶種は煎茶系、てん茶系、玉緑茶系、ウーロン茶系、紅茶系、緑茶系(茶種不明の中国種)とした。(表3-1)また、特性調査にもとづき2451点については各形質の分級値を、439点については一番茶芽の化学成分含量(全窒素、カフェイン、タンニン、総アミノ酸、テアニン)を登録した。(表3-2)
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成果の活用面・留意点 |
- 当成果は、交配母本の選定に活用できる。
- 化学成分含量は、近赤外分析法を用いた単年度調査のため材料間の傾向把握程度にとどめることが望ましい。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育種
遺伝資源
近赤外分析
耐寒性
茶
データベース
てん茶
品種
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