新しい食感を持った食べる茶の製造法

タイトル 新しい食感を持った食べる茶の製造法
担当機関 静岡県茶業試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 蒸し葉を切断後(短冊状2mm)、円筒型の乾燥機を使用し、揉まないで乾燥することにより、「サクサク感」のある食品素材としての茶の製造方法を開発した。
背景・ねらい 茶を食材として積極的に利用する試みが各方面で増加している。現状の食べる茶は煎茶、抹茶を利用したものが多い。
そこで、「サクサク感」のある新食感の食べる茶を製造乾燥できる機器の開発とその製造法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 乾燥機(図1)は、円筒型で、原料を乾燥室に備えられた多孔板の上に投入し、下から熱風が吹き込んで乾燥する機械である。
    • 乾燥機の高さ:3.294m
  2. 開発した乾燥機の熱効率は、蒸し葉の切断形態別と投入量により異なり、総合効率で高いのは、回転型カッターを用いた場合は投入量3kg、直刃2枚刃で切断した場合は投入量3kgであった。(表1)
  3. 乾燥機(攪拌無し)への投入量1kg、熱風温度100℃、風量29.4m3/minで蒸し葉の切断形態を直刃、カッター、蒸し葉で茶の品質を比較すると、直刃で短冊状に切断した葉の評価が高い。(図2)
  4. 食べる茶の製造法は蒸葉を直刃で2mmの巾で短冊状に切断し、4kgを乾燥機に投入し、熱風温度100℃、風量59m3/min上下攪拌を行いながら、10分乾燥する。
    その後、熱風温度90℃、風量30m3として、攪拌を止め、10分乾燥する方法が取り出し水分が低く、粒度の大きい「サクサク感」のある茶葉が多く得られた。(表2)
成果の活用面・留意点
  1. 特許出願済み(特願平7-53486)
    「茶葉を原料とした乾燥食材並びにその製造方法並びにその製造用の乾燥装置」
  2. (1)熱効率を高める方法の検討。
    (2)吹き出し熱風の均一性を確認する。
図表1 215073-1.gif
図表2 215073-2.gif
図表3 215073-3.gif
図表4 215073-4.gif
カテゴリ 乾燥 抹茶

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