タイトル |
アレチウリの発生がトウモロコシ収量に及ぼす影響 |
担当機関 |
長野県畜産試験場 |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
飼料用トウモロコシ圃場に発生したアレチウリは、トウモロコシ4葉期の発生密度が1~5本/10m2であっても、トウモロコシを原物で平均50%以上減収させる。
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背景・ねらい |
ウリ科の一年草であるアレチウリ(Sicyos angulatus.L)は、つるを伸ばして他の植物等に絡みついて生育する特性がある。このアレチウリが、近年飼料用トウモロコシ圃場に侵入・発生し蔓延する例が報告されている。そこで、アレチウリの発生がトウモロコシの生産性に与える影響を、アレチウリの発生密度とトウモロコシ収量との関係から調査した。
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成果の内容・特徴 |
平成7年~平成9年の3年間、アレチウリの発生が見られるトウモロコシ圃場において、トウモロコシを5月下旬~6月上旬に播種し、トウモロコシ4葉期におけるアレチウリ発生密度が収穫時のトウモロコシ収量に及ぼす影響について調査した。
- トウモロコシ4葉期に1~5本/10m2の密度で発生したアレチウリは、収穫時には平均で48%の混入割合となり、21本/10m2を越えると70%以上の混入割合となった(表1)。
- トウモロコシ4葉期に1~5本/10m2の密度で発生したアレチウリによって、トウモロコシ収量はアレチウリ0本区の48%まで減収した(表1)。
- アレチウリの発生は、本数がわずかでもトウモロコシ収量を激減させることが明らかとなった(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- アレチウリの侵入、拡散の防止意識の向上につながる。
- アレチウリの発生を認めた場合、除草剤の土壌処理に茎葉処理を組み合わせた体系処理、中耕等の防除対策を講じる。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
除草剤
飼料用作物
とうもろこし
土壌処理
播種
防除
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