日本なし「幸水」に代る施設栽培用品種の選択

タイトル 日本なし「幸水」に代る施設栽培用品種の選択
担当機関 静岡県柑橘試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1997
要約 日本なしの4品種について施設栽培への適応性を「幸水」と比較した結果、早熟性の面で「喜水」及び「筑水」が、花芽の着生の面で「ゴールド二十世紀」が特長を有する品種として選択された。
背景・ねらい なしの施設栽培は、現在「幸水」の1品種で栽培されているが、「幸水」は施設栽培では花芽の着生、維持が難しいとされている。そこで、国等で育成された最近の新しい早生品種及び果実の生産力の優れる「ゴールド二十世紀」について施設内での花芽の着生の特徴、果実品質を検討し、「幸水」に代り得る施設栽培への適応性の高い品種を選択する。
成果の内容・特徴 平成3年3月に「喜水」、「筑水」、「八里」及び「ゴールド二十世紀」の4品種と対照品種として「幸水」をハウスに定植し、樹体生育及び果実品質を検討した。ハウスの温度管理は、満開期までは無加温とし、満開期以降の6月上旬までは最低気温10~20℃、最高気温25~30℃で管理し、以降は再び無加温とした。
  1. 満開日は毎年「喜水」が早かったが、品種間の満開日の差は小さかった。収穫期も「喜水」が早かったが、成熟日数は平成6年を除き「筑水」及び「八里」が短かった。「幸水」の成熟日数はこれら3品種より10日前後長かった(表1)。
  2. 1樹当たりの収量の推移は、毎年「幸水」が多かった。結実3年目を迎えた平成8年の平均果重は「八里」を除き各品種とも300g以上であった。果汁の糖度は「筑水」が3年間を通じて安定しており、常に「幸水」より高かった(表2)。
  3. 樹冠占有面積当たりの枝齢別花芽数は、枝齢の増加に伴い減少する傾向にあった。「ゴールド二十世紀」を除く他の品種は枝齢が3年以上になると花芽の着生数は著しく低下した。腋花芽の着生は「喜水」「筑水」及び「八里」の3品種は「幸水」より多く、特に「筑水」は顕著であった(図1)。
    以上の結果から、収量の面では「幸水」より優る品種はなかったが、早熟性の面で「喜水」及び「筑水」が、花芽の着生確保の面で「ゴールド二十世紀」が施設栽培への適応性が高いと判断された。
成果の活用面・留意点 「喜水」及び「筑水」の施設栽培では腋花芽を有効に利用し、花芽の維持・確保が必要である。「ゴールド二十世紀」は施設栽培での花芽の確保は容易であるが、「幸水」並の時期の収穫期は望めないと思われる。
図表1 215440-1.gif
図表2 215440-2.gif
図表3 215440-3.gif
カテゴリ 温度管理 栽培技術 施設栽培 日本なし 品種

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