人工霧による夏季の茶園冷却と新芽の生育促進

タイトル 人工霧による夏季の茶園冷却と新芽の生育促進
担当機関 静岡県茶業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 70kg/cm2の高圧ポンプと特殊ノズルで噴出した人工霧は、直径10ミクロン以下の微細粒子が多い。この霧を夏季の茶園上空に漂わせると、昼間の葉温は低下し、新芽の生育は促進させる。
背景・ねらい 防霜用人工霧発生装置の多目的利用をねらいとして、夏季の高温期における噴霧が茶園の環境と新芽の生育に及ぼす影響を調査する。
成果の内容・特徴
  1. 特殊ノズルと70kgf/cm2の高圧ポンプで噴出された人工霧は、直径10ミクロン以下の微細な粒子が多く(図1)、従来の細霧冷房で問題となるベタツキが少ない。
  2. 夜間の噴霧は葉温を若干上昇させるが、昼間の噴霧は葉温を大幅に低下させる(図2)。
  3. 茶園の噴霧により、新芽の生育は促進される(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 特殊ノズルと高圧ポンプによる人工霧発生装置は、防霜用(屋外用)と施設用(屋内用)の2種類が販売されている。
  2. 施設用装置については、イチゴの施設栽培などでも、夏季の冷却効果が認められている。
  3. 防霜用施設を用いての夏季冷却については、冷却時の風向風速が降霜時と同じでなければ、均一な噴霧は困難である。夏季冷却を目的にするためには、施設栽培での使用が望ましい。
図表1 215489-1.gif
図表2 215489-2.gif
図表3 215489-3.gif
カテゴリ いちご 施設栽培

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