ハクサイ黄化病の被害査定調査基準の策定

タイトル ハクサイ黄化病の被害査定調査基準の策定
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1997
背景・ねらい 現地ではハクサイ黄化病に罹病し、罹病程度の甚だしい株は破棄するものの、比較的罹病程度の軽い株はむき玉にして出荷しているのが現状であるが、収穫時の発病と収穫後の商品的な被害との関係は明確にされていない。そこで、黄化病に罹病したハクサイの収穫後の品質を明らかにし、被害査定調査基準を策定しようとした。
成果の内容・特徴
  1. 品種は黄化病に感受性が高い新理想および罹病しても外観病徴が比較的軽いW4107とN181を用いた。11月下旬に現地圃場からハクサイを黄化病の外観発病程度(図1)別に収穫(重度罹病の外観発病程度3を除いて0~2を収穫)した。ハクサイは出荷できるように外葉を除去(罹病株は見かけ健全となる)して段ボール箱に詰め、農業研究所内の収納舎で5日間貯蔵(貯蔵中の平均気温10.9℃)した。2.いずれの品種も収穫時に外観が健全な株(外観発病程度0)は、収穫6日後であっても結球葉の黄化は認められなかった。結球のしまりも良く、品質は良好で(表1)、茨城県青果物標準出荷規格のハクサイ品質区分に類別すれば、A品100%である(表2)。 3.新理想およびW4107の軽度罹病株(外観発病程度1)を収穫した場合、収穫6日後でも75%の株は葉の黄化、剥離は認められずA品質が維持された。一方、25%の株は病勢が進展し、葉の剥離が認められたが、このうち20%の株は結球葉の黄化から見れば外観発病程度1で葉の剥離枚数も少なく、B品に類別される(表1、表2)。
  2. 中度罹病株(外観発病程度2)の収穫6日後の品質は、品種によってかなりふれが生じた。普及品種新理想ではA品20%、B品35%で、外観発病程度2以上の規格外品は45%であった(表1)。W4107では新理想よりB品の割合が高まる傾向にあった(表1)。
  3. N181は圃場では外観病徴が現れにくいものの、罹病してからの病勢の進展が早い特徴が認められ、他の2品種とは異なった傾向にあった(表1)。したがって、新しい品種が普及した場合には、その都度品質を調査し基準を策定する必要がある。
  4. ここでは普及品種新理想を基準として表2のように収穫後の品質を評価して、その品質割合を被害査定調査基準とし、今後圃場の発生程度に併せて被害査定を行う。
成果の活用面・留意点 技術の経営評価、シミュレーション等を行う際に用いる。
図表1 215531-1.gif
図表2 215531-2.gif
図表3 215531-3.gif
カテゴリ 経営管理 出荷調整 はくさい 品種

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