タイトル |
ツマグロヨコバイ耐虫性遺伝子Grh-3(t)の選抜を可能にするDNAマーカー |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
水稲インド型品種Rantaj-emas2はツマグロヨコバイ耐虫性遺伝子Grh-3(t)を保有している。Grh-3(t)は、第6染色体上に座乗し、RFLPマーカ-C81と密接に連鎖している。RFLPマーカ-C81は、Grh-3(t)を有する品種・系統の選抜に有効である。
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背景・ねらい |
ツマグロヨコバイ耐虫性水稲品種の効率的育成のため、ツマグロヨコバイ耐虫性遺伝子を検出できるRFLPマーカーを選抜する。
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成果の内容・特徴 |
- Grh-3(t)を保有する日本型育成系統愛知74号及び愛知80号は第6染色体上のRFLPマーカ-C81及びC133AについてGrh-3(t)の供与親であるインド型品種Rantaj-emas2型を示した。また、愛知42号もこれらのマーカー領域についてインド型を示したことから、Grh-3(t)は両マーカー近傍に存在することが示唆される(図1)。
- 感受性品種日本晴とGrh-3(t)を保有する愛知42号を交配した雑種後代を用いたGrh-3(t)のRFLPマッピングにより、Grh-3(t)は第6染色体上のRFLPマーカ-C81と密接に連鎖していると判断される(図2)。
- RFLPマーカ-C81を利用してGrh-3(t)を保有する品種・系統の選抜が可能である(図3、図4)。
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成果の活用面・留意点 |
Grh-3(t)を保有する品種・系統の選抜の際、ツマグロヨコバイの飼育・検定が省略できる。
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カテゴリ |
水稲
DNAマーカー
品種
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